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月明かりとプリン/【深夜二時】シロクマ文芸部

深夜二時。目が覚めて時計を見てため息をつく。
朝までぐっすり寝たいのに。
そのまま寝てしまえばいいのだが喉も乾いていたので水を飲みにキッチンに向かうことにした。
キッチンで水を飲んだあと、ふと冷蔵庫が目についた。
そういえばここに来るまで電気をつけていない。
あけられたカーテンから満月の光がさしこんでいる。
満月ってこんなにあかるいんだ。
私は冷蔵庫をあけてプリンを取り出した。
ふみ読む月。
満月のこんな明かりの中ならできそうだな。
プリンの蓋をあけ、スプーンで一口。
いい月夜だ。
パチッと電気がついた。
見れば兄が電気をつけて立っていた。
「こんな夜中になにしてるの」
「喉がかわいて」
兄の目線がプリンをさす。
「喉が乾いた時食べるものじゃないと思うけど」
「これは」
隠しようがない、隠す必要もない気もするが普段ダイエットと言っている手前バツが悪い。
「満月の明かりが明るくて、冷蔵庫にいざなわれて」
「満月じゃなかったら、電気つけてもっとはっきり冷蔵庫に向かっていただろ」
いいながら兄も椅子に座り缶コーヒーををあけた。
「付き合ってやる」
そういってコーヒーを飲む兄。
お兄ちゃんがお兄ちゃんでよかった。



こちらの企画に
参加させていただきました。
小牧幸助さん
ありがとうございます。


 見出しイラストはぽてさんに描いていただきました

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#シロクマ文芸部
#深夜二時
#小説

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