かわいい受付/[読書手術]毎週ショートショートnote
読書は知恵の泉だと称える医者が読書意欲を高める手術をすると言い出した。
が、読書愛好家にはもう必要ないし、読書に興味のない者は、はなから受けようとは思わない。
それでも受けたいという人がいないわけではない。
「先生はおられますか」
手術希望者の男が受付に現れた。
「主治医読書手術中でしゅ、あ」
受付の女性がバツが悪そうに顔を赤らめる。
「こちらをスクショシュシュシュ…」
動揺してよけいどもってしまう。
一息ついて。
「こちらをスクショしてください」
そういってほっとしたように一息ついた。
その様子を見ていた男が医師に言った。
『読書をするのは知識を得られる。
音読することによって活舌の向上がのぞめ、円滑な人間関係、恋愛成就にもつながる』
「こう宣伝してみるのはどうでしょう?」
男は受付係がかんだ映像をながした。
もともと落ち着いて話せばかむ受付係ではない、しかし映像をみて来た患者は勝手に読書手術の成果だと思い込み、手術を受ける人が増えた。
了
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たらはかにさん
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見出しイラストはぽてさんに描いていただきました
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