相棒/[木魚感想文]毎週ショートショートnote
新しく来たそいつに俺は頭を悩ませていた。
随分と価値があるらしくまわりがうらやんでいた。
頂いたのはいいが俺には過ぎたものに思えてしかたない。
手伝いの彼女が俺の前にレポートらしきものを投げ出した。
「左右研究だかなんだか知らないけどいい加減にしなさいよ。
右に置くべきか左に置くべきか?
右を叩くべきか左を叩くべきか?
右に持って打つべきか左に持って打つべきか?
他にも楽器として使うことについてとか?
いろいろ研究するのはいいけど、向き合うことの方が大事なんじゃないの?
そんなの環境や相手によって変わってくるものでしょ」
彼女が放り投げたレポートには『木魚感想文』と題が書かれていた。
「あの子なりにあなたの力になりたくて自分の感想をまとめてきたのよ」
彼女はそういって部屋を出て行った。
俺は立ち上がりそのレポートをシュレッダーにかける。
袈裟と木魚ばちを手にして部屋を出る。
そうだよな、これからの俺たちの関係は俺たちが時間をかけてみつけていくべきだよな。
了
こちらの企画に参加させて
いただきました。
たらはかにさん
ありがとうございます。
見出しイラストはぽてさんに描いていただきました
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また次の話をかけます。
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