会見/[隕石の伯父さん]毎週ショートショートnote
夏休みの宿題で出ていた写生。
隣席の富士山の絵を見てドキッとした。
佐々木さんの絵はとてもきれいな富士山が書かれているが
そばを飛んでる人が描かれていた。
クラスの男の子が、からかいはじめた。
「写生は見たもの書くんだぞ」
俺は立ち上がり彼女の前に立つ。
「やめろよ」
かばいはしたもののなんていっていいかわからない。
あの人は隕石の伯父さん。
隕石のスピードを使って毎年夏休みに家に遊びに来てくれている伯父さんだ。
彼女が嘘つきじゃないと本当のことを言えば、僕が宇宙人だってばれてしまう。
彼女は言った。
「大丈夫よ。わたしわかってるもの。
このひと宇宙から地球を守りに来たヒーローだって」
ほんとに見たのだろう、彼女の曇りない瞳。
僕は彼女を嘘つきにしたくなかった。
「だから、僕はヒーローになったんです」
大人になった僕は名実共にヒーローとして活躍していた。
結婚発表会見の場。
「そしてその時の女の子が妻になる女性です」
そう告げた。
了
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いただきました。
たらはかにさん
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見出しイラストはぽてさんに描いていただきました
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