旗部門1位/[水色は]シロクマ文芸部
「水色はやくして!!」
西さんに言われ慌てて水色の絵具を用意する。
学校の体育祭は朱雀、玄武、白虎そして青龍。
四つのグループにわけられて戦う。
私たちのクラスは青龍のチームになった。
その旗を作るリーダーに選ばれたのが西さん。
そんな作業中、西さんをはじめとする子たちの言動が気に入らないと喧嘩が起きた。
たしかに、随分と偉そうな態度をとっているなとは思ったが、絵を書き上げるまでの間だしと私は気にしていなかった。
「ならあなたたちで描けばいいでしょ」
クラスを出ていく西さんたち。
「かけるわけないでしょ」
他の子たちもいなくなる。
私は筆をとった。
心のどこかに本当は私が描きたいと思っていた。
絵を書き上げて家に帰った。
勝手なことしてしまったと思いながら後悔はなかった。
できた絵に満足していたし、自信もついた。
翌日教室で発見された絵にみんなが驚いた。
「西さん戻って描いてくれたのね」
みんなが西さんに賛美をおくる。
私は何も言わなかった。
西さんも。
了
こちらの企画に
参加させていただきました。
小牧幸助さん
ありがとうございます。
見出しイラストはぽてさんに描いていただきました
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