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【韓国の近現代文化遺産】       22.江華島・温水里聖公会聖堂

江華島によく機会があります。義母の同級生が住んでいるのと数十年来行きつけの韓医院があるのがその理由。ついでに温水里(オンスリ)の教会に行けたら…と長らく思っていました。

なぜならこの教会、タクシーやバスで行くには結構大変な田舎にあるのです。ある日、江華島に行くという義母に思い切ってお願いしてみました。
外国人嫁の変わったリクエストに普通にこたえてくれた義母に感謝です。
息子二人も連れて4人でドライブ。


温水里聖公会聖堂は、江華郡吉祥面温水里(カンファグン キルサンミョン オンスリ)505-3 に位置。
本堂は仁川市有形文化財第52号に指定されています。セントアンドレ聖堂とも言われ、1906年イギリス人宣教師トゥロロープ(Mark N. Trollope)が建てた教会です。韓国伝統建築の韓屋スタイルを全面に押し出したデザインは、韓国における初期の教会建築の特徴ともいえましょう。
聖公会江華聖堂が韓国のお寺のような色(赤と緑)で塗られているのに対し、こちらの聖堂は大変シンプル。
地味で素朴でいながらも、茶・白・黒の力強いコントラストが美しく、見る人に大きな存在感を与えています。

門は仁川市有形文化財第41号。正面3間、側面1間の2階建てで、鐘楼になっています。
本堂は一の字型の韓屋スタイルで、正面は9間、側面3間の大きさになっています(韓国の建物の単位「間」は4本の柱によって囲まれた広さを表す単位です)。

この日は中には残念ながら入れませんでした。


すぐ隣には、2004年に完工した新聖殿が。この様式どこかで見たことがある…と思われた方、そうです。
ソウルの貞洞(チョンドン)にある聖公会ソウル聖堂と似ていますね。小さなアーチ窓が並んだロマネスク様式。入口をよーくみてみてください。韓屋スタイルの屋根がのっているのがおわかりでしょうか?

周辺地域で教育・医療の普及に努めた聖公会。日本統治時代は、抵抗運動をする人々の集まる場所でもあったそうです。静寂に包まれた教会の前に建つと、穏やかな気分になってくるのがわかります。
個人的には、聖公会江華聖堂よりもこちらの教会が気に入っています。
調べていたところ、各地にまだまだ素敵な韓洋折衷の教会があるみたいですね。
世界遺産に登録する動きもあるとか。素敵な建築たち、ぜひぜひ保存されてほしいですね。
(2012.12)

2026.8 追記
2022年10月にこのあたりを江華島に行ってたまたま訪れた時の写真をアップします。ほぼ10年ぶりですね。

新しい碑も立っていて、聖堂までの道もきれいに整備されていました。

近所に素敵なカフェができていて驚きました。時代は変わったなあと改めて思った次第です。

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