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dorobe56
子どもたちが授業を見る
同僚との何気ない会話がきっかけで、「子どもたちが子どもたちを見る」時間を設定することにした。
若手とのやりとりで、教師が他の教師と授業を見る機会はあっても、子どもたちが見に行った経験はないと言われた。
確かにそう。
というか、最近そういう状況だったというのが正しい。
新型コロナが猛威をふるったころ、人と人とのかかわりの機会は激減した。
それまでは、私も自分の学級の子どもたちを連れて、短い時間ではあるが、先輩方の授業を見に行っていたように思う。
私の中で止まっていた何かが動き出した。
どうしても大人は、さまざまな取組を提案する際、子どもをイメージしながら考えるものだ。
しかし、この取り組みは全く違う。
子どもが直接、子どもを見て、モデルを探して自分の理想を探そうとするからだ。
子ども視点で考えていくと、見て欲しい姿や目指す姿がよりわかりやすくなる。
私の学級の子どもたちから何を学んだかは正直わからない。
たった10分ではあるが、見に来た子どもたちのその後の様子から、同僚は何か変化を感じたようだ。
何か特別なことをしたわけではない。
子どもに機会を提供し、委ねただけ。
見られる側の子どもの目も輝いていた10分であった。
