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子どもたちが授業を見る

同僚との何気ない会話がきっかけで、「子どもたちが子どもたちを見る」時間を設定することにした。

若手とのやりとりで、教師が他の教師と授業を見る機会はあっても、子どもたちが見に行った経験はないと言われた。

確かにそう。

というか、最近そういう状況だったというのが正しい。

新型コロナが猛威をふるったころ、人と人とのかかわりの機会は激減した。

それまでは、私も自分の学級の子どもたちを連れて、短い時間ではあるが、先輩方の授業を見に行っていたように思う。

私の中で止まっていた何かが動き出した。


どうしても大人は、さまざまな取組を提案する際、子どもをイメージしながら考えるものだ。

しかし、この取り組みは全く違う。

子どもが直接、子どもを見て、モデルを探して自分の理想を探そうとするからだ。

子ども視点で考えていくと、見て欲しい姿や目指す姿がよりわかりやすくなる。

私の学級の子どもたちから何を学んだかは正直わからない。

たった10分ではあるが、見に来た子どもたちのその後の様子から、同僚は何か変化を感じたようだ。

何か特別なことをしたわけではない。

子どもに機会を提供し、委ねただけ。

見られる側の子どもの目も輝いていた10分であった。

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