#44.赤ちゃんの便秘に効くのは、お母さんの“のんきな心”でした

赤ちゃんの時間もゆるやかに流れます」
まえがき
赤ちゃんのうんちが2〜3日出ない。
おむつをのぞくたびに、
「今日も出ていない…」と気になってしまう。
そんなとき、「どこか悪いのでは」と
不安になるお母さんは多いものです。
小児科医・内藤寿七郎先生は、長年の診療経験から
「3日に1度でも自然に便意がくるなら、
それはその子の個性」と語ります。
そして、便秘解消のカギとして
先生が最も大切にされていたのは、
薬でも食事でもなく、
**お母さんの「のんき」な気持ち**でした。
1.うんちが出ない……そのドキドキ、わかります

では、なぜ便秘になりやすいのでしょうか。
内藤先生はこう語ります。
「うんちは健康のバロメーター」などといわれ、
赤ちゃんのうんちが2、3日出ないと、
お母さんはとても不安になります。
けれども、3日に1度でも、
自然に便意がもよおしてくるのなら、
それはその子の個性で、
決して心配するべきものではありません。」
内藤先生のお話に、
ホッとするお母さんも多いのではないでしょうか。
お子さんの個性は、
様々な形で現れるのですね。
2.なぜ赤ちゃんは便秘になりやすいの?

「母乳をやめて粉ミルクにしてから、
便秘になりました」と
相談に見えるお母さんは多いものです。
粉ミルクは、カルシウムなど
便が固まりやすいものが入っているので、
母乳の赤ちゃんに比べて、
人工栄養の赤ちゃんは
便秘になりやすい傾向があるようです。
便秘にはプルーンがいいと聞き、
試す方もいらっしゃいますが、
効く子と効かない子がいるようです。・・・・・・
水分不足よりもむしろ、
大腸が緊張しすぎて動かなくなった場合に、
便秘をしやすくなります。
お子さんが便秘がちのときは、
お母さんが育児で緊張しすぎていないか、
振り返ってみる必要があります。」
便秘になりがちな理由には、
様々な要因が考えられるのですね。
その一つに、お母さんの心の状態も
関わっているかもしれません。
内藤先生のご指摘です。
3.まず試してみたい、やさしいサポート

「 お子さんが、う―んといきんだりして、
うんちが出そうな様子が見られたら、
肛門の入り口、ときには肛門の中まで、
ベビーオイルを綿棒につけて、
塗ってあげるといいでしょう。
こうすると痛みが少なくなり、
スムーズに出やすくなります。
・・・・・・・・・・・・・
食べ物に偏りがないか、
肉や魚ばかりで野菜の繊維が少なくないかも、
考えてみてください。
自然に出そうとばかり思わず、
ときには浣腸だってやるつもりでいいでしょう。」
無理に頑張る必要はありませんが、
こうしたやさしいケアが
助けになることもあります。
だいぶ昔のことですが。
長男の子育てをしていたころ、
妻が、内藤先生のお話にある
綿棒で肛門のあたりを刺激したり
時には浣腸をしてあげていたことを
思いだしました。
4.今日からできる「のんき」育児のはじめ方

「なにより、お母さんが
「きょうこそうんちを出そう」
「きょうも出ないのかしら」などと、
神経質に考えないことも大事です。
お母さんの気持ちは、不思議なくらい、
即、子どもに伝わります。
> お母さんが「のんき」を心がけることが、
赤ちゃんにはありがたいことです。
そうすると、赤ちゃんの気持ちも安定して、
直腸を支配している自律神経も
バランスよく働くようになり、
うんちも出やすくなります。」
あとがき
赤ちゃんの便秘というテーマを通して、
内藤先生が伝えてくださっているのは、
とてもシンプルで、でも深いことだと思います。
「お母さんが『のんき』を心がけることが、
赤ちゃんにはありがたいこと」
このひと言に、先生の長年の診療経験と、
子どもへの深い愛情が
凝縮されているように感じます。
便秘の原因を食事や水分だけに求めるのではなく、
お母さんの緊張が赤ちゃんの
自律神経に影響するという視点は、
現代の育児にも通じる
大切な気づきではないでしょうか。
育児は毎日が真剣勝負。
だからこそ、
「2、3日出なくても平気」と、
まずはお母さん自身が深呼吸できる
余裕を持てますように。
赤ちゃんはきっと、
そんなお母さんの穏やかな空気の中で、
のびのびと育ってくれるはずです。
今日も、読んでくださってありがとうございます。
どうか今日も、「まあ大丈夫」と、ひとつ深呼吸を。

どうぞ、のんきで大丈夫です」
次回は、**子どもの身長、親にできることとは?**の予定です。
