AIで「プロ並み」のロゴを作ったら、会社の怪しさが「100倍」になった話。
■ 私たち、天才かもしれない(錯覚)
前回の記事で、私たちが提供する「保険外看護」という新しいサービスが持つ「得体の知れない怪しさ」についてお話ししました。
この怪しさを消し、地域の方々に「ここは安心できる会社だ」と一目でわかってもらうためには、ホームページや名刺、パンフレットといった「会社の顔」のデザイン統一が絶対に必要でした。
2026年4月の法人設立に向けて準備を進める中で、非医療職でありバックオフィス全般を担う私は、ある「最強の武器」に手を出しました。
そう、昨今話題の「画像生成AI」です。
「お金をかけずに、プロ並みのロゴやサイトを作ってやる!」 気合いを入れてAIツールを開き、「温かみ」「看護」「地域密着」といったキーワードを打ち込みました。
すると、たった数秒で……
「えっ!? なにこれ、めちゃくちゃカッコいい!!」
画面に現れたのは、まるで最先端の美容クリニックか、都会のIT企業かと思うほど洗練された、完璧なロゴマークの数々でした。
■ 脳内麻薬が止まらない「深夜のデザイン品評会」
「これ、外注費ゼロだよ? やばくない?」
「私たち、プロのデザイナーになれるんじゃない!?」
完全にテンションがバグった私たち夫婦は、
パソコンの前に並んで座り、
AIが生み出す完璧なデザインを次々と量産し始めました。
「見てこのパンフレットのラフ! 洗練されたブルーが最高にイケてるね!」 「このホームページのトップ画像、すっごいプロっぽい!」
夫婦で互いのプロンプト(指示出し)と完成品をベタ褒めし合う、
深夜の狂乱。
脳内麻薬がドバドバと溢れ出し、私たちは完全に
「作り手の自己満足(プロダクトアウトの罠)」にどっぷりと浸かっていました。
ロゴ、名刺、パンフレット、Webサイトのラフ……
すべてが「完璧なクオリティ」で出揃いました。
画面にズラリと並んだ完成品を見渡し、私たちは深く頷きました。
「よし、これで『みがる』のブランディングは完璧だ。地域で一番洗練された事業所になるぞ」

圧倒的な達成感と、ドヤ顔。 これが悲劇の始まりだとは知らずに……。
■ 「……これじゃない。これは壺だ」
翌日。すっかり冷静になった頭で、出来上がったデザインの数々をもう一度画面に並べてみました。
そして、あえて「お客様の目線」――
つまり、深夜に親の介護に悩み、すがるような思いでスマホを検索しているご家族の目線で、それを眺めてみたのです。
……沈黙。
「……ねえ。なんかこれ、完璧すぎて嘘くさくない?」
現場のプロである妻(えりか)が、ポツリとこぼしました。
「……うん。どこかの素材サイトのテンプレみたいだね」
「っていうか……これ、壺とか高額な水とか売りつけられそうな怪しさが出てない?」
言葉を失いました。 得体の知れない「保険外看護」という事業に、
AIの「血の通っていない完璧なキレイさ」を掛け合わせた結果……
払拭したかったはずの怪しさが、100倍に膨れ上がっているという絶望的な事実に気づいてしまったのです。
■ キレイなUIは、安心のUXではない
「あんなに褒め合った時間は何だったんだ……」
夫婦揃って、深く肩を落としました。
私たちがやっているのは、最先端のITビジネスではありません。
ご本人やご家族の「心のリクエスト」を拾い上げる「在宅生活支援」です。
ペルソナ(お客様)が求めているのは、洗練された都会的なデザインではありません。
「この人たちになら、うちのお母さんを任せても大丈夫そう」
「この人たちなら、家に入れても安心だ」
と思える、身近な手触り感と、血の通った泥臭い温もりだったのです。
「私たちが作りたいカッコいいモノ」と「お客様が求める安心感」は、
全く別物でした。
AIの完璧なデザインは、見た目(UI)は最高でしたが、
お客様の心に寄り添う体験(UX)としては最悪だったのです。

■ AIを捨て、「手触り感」を取り戻す
「AIの完璧さ」を捨て、「自分たちの手触り」を取り戻す。
私は、せっかくAIで作った完璧なデザインデータを、すべてゴミ箱にドラッグ&ドロップしました。
そして、不器用でもいいから、自分たちの手と想いで、地域の方に安心してもらえるデザインをイチから泥臭く作り直す決意をしました。

その「イチからの制作」で、私たちがどうやってツール(Canva)と向き合い、あの名刺やWebサイト(migaru-tonbo.jp)を作り上げたのか……。
そして、「とりあえずインスタで集客!」という思考が、いかに危険な罠であるか……。
その泥臭い戦略の裏側については、また次回のnoteでたっぷり語らせてください!
■最後までお読みいただき、ありがとうございます!
「とりあえずAIを使えばプロっぽくなると思ったのに、なぜか自分の想いが伝わらない」
「キレイなデザインはあるけれど、それがお客様の安心や信頼に繋がっていない気がする」
そんなひとり社長や小さな事業所の方。
もしかしたら、あなたに必要なのは「AIの完璧さ」ではなく、お客様目線に立った「自分たちの手触り感」かもしれません。
私が失敗から学んだ「怪しさを捨て、温かい安心を創るバックオフィス&ブランディング構築術」を、MENTAで直接サポートしています。
「自分らしい信頼の形」を、一緒に見つけていきましょう!ぜひお気軽に覗きにきてください。
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