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友達の成長をニヤニヤと見守る話

脱皮する。

とは、古いものを脱ぎ捨て 一回り大きく生まれ変わること。

Lisaの頭の中の辞書より引用。

一皮むける。

とは、精神的に成長して より良く新しく生まれ変わること。

Lisaの頭の中の辞書より引用。


先日 友達がサイクリングに出かけた。
京都から奈良まで行こうとして、気付いたら枚方ひらかた(大阪)に行っていたそうだ。

と言われても、わたしは地理に弱いので その位置関係がよくわからない。
ついでに言うと、友達がどこをうろついていても興味は無い。

…なんて言ったらアレなので、Googleマップで見てみた。

7時と5時くらい違いました。(方角の話です)

友達がサイクリングに出かけた日は とても良い天気だった。
5月と言えども、その日差しをなめてはいけない。
5月は 真夏の紫外線量を超える日もあるそうだ。
友達は紫外線対策をバッチリ……

していなかった。

翌日見せてもらった 元々色白の両腕は、Tシャツの袖の部分で きっちりキレイに

日焼け前 / 日焼け後

を表していた。


あーあ。やっちゃった。


オーストラリアに住んでいたわたしは、紫外線のヤバさを知っている。
わたしは日に焼けると すぐに黒くなる肌質だが、オーストラリアでは 一年中 うかうかしているとすぐに肌が焼けて 段々黒くなってしまう。
毎日見飽きるほど見ていて 少しの変化にも気付かない自分の顔に、明らかにシミが増えたことに気付いた日には 恐れ慄いた。

噂には聞いていたが、オーストラリアの紫外線恐るべし。

離れ小島へ行くフェリーの中。
地元の人らしき若いお兄さんが 自分のリュックを背中から下ろし、中からタンクくらいあるかと思うほどのデカさの日焼け止めを出して おもむろに顔や腕に塗り始めて ガン見したことがある。

タンクサイズ…!?

それくらい対策しないといけない相手なのだ、紫外線は。


友達の腕は、数日後に皮がむけ始めた。


脱皮…するのか?

しちゃうのか?

大きくなっちゃうのか?


黄砂というものは、本当に黄色い。
ベランダに黄色い塊が点々としているので よくよく見ると、ものすごく細かい粒子の黄色い砂だった。
こんなに細かいものが空気中を飛んでいて、気付かないうちに吸い込んでいるのか。

友達は鼻炎持ちで、万年 グズグズいっている。
ついでに花粉症でもあるので、2月頃からマスクが手放せずにいた。
花粉症の人あるあるで 鼻水がツーツー垂れるので、友達はしょっちゅう鼻をかんでいた。
5月になってもかんでいる。

そんな友達が、

「鼻の下の皮がむけてきた」

と言った。


一皮むける…のか?

むけちゃうのか?

生まれ変わっちゃうのか?


鼻の下から。



皮がむけた腕から ぶっとい腕がのぞき始めて、
鼻の下の皮がペリペリとめくれ上がって 新しい顔がニューンと出てきて、
やがて 体が真っ二つにパキパキと割れて、
中から 成長して 新しく生まれ変わった友達が

やっほー!


と登場するところを想像しながらニヤニヤしているわたしを、友達が訝しげに見ている。


作 茶谷画伯。


#なんのはなしですか



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