リサイクルショップで|#さぶいぼ選手権(約1200字)
こちらの企画に参加してます。
↓↓(第二弾、〆切:8/31)
これは長男が高校時代の頃の話で、もう20年近く前の話だ。ふと思い出したので書いてみる。
長男は小学生の頃からバスケに夢中で、高校でもバスケ部に所属していた。で、ミニバスケ時代から中学、高校まで共にバスケをする友もいたのでママ友関係も続いていた。
夏合宿の説明会があるというのでそんなママ友と聞きに行き、その後私たちは近所のファミレスでお茶しよう…としたが、あいにく席が空いてなかった。
ママ友Tさんが「じゃあ、そこのリサイクルショップを覗いてみない?前から気になってたんだ」と言った。以前は何かのレストランだったっぽい外装。チェーン店ではなく、独自に『売ります、買います』路線で集めたものを販売している感じのお店だった。暇つぶしには丁度よいかも…入ってみた。
一階は駐車場スペースで二階が売り場だ。入り口近くは、衣類売り場だった気がする。どこかの町の閉店した洋品店で売れ残っていたような服が、透明の袋に入ったまま積んである。着物もあったかも。そしてやはり廃業した雑貨屋さんの店頭を飾っていたような品々たち。ちょっと昭和の香りも感じて懐かしく手に取ってはみるが、食指が動かない。家具類も同様。「そう言えば、こんなのが流行っていたなぁ…」と籐製の電話台とか眺めたりした。レコードやCD、カセットテープとかもあった。電化製品、ゲーム機やゲームソフトコーナーは、欲しい人(近隣の高校生?)もいるのだろう。唯一、客で賑わっていた。
ママ友たちは各々気になるコーナーに散らばり、ぬいぐるみエリアとかブランド品コーナーを冷やかしに見たりしてた。私は文具コーナーで仕事に使う特殊な判子を探し、運良く見つけ一個100円なので二個買った。
ママ友のNさんがそばに来た。
「欲しいもの買えた?」
「うん。偶然あって良かったよ。Nさんも何か良いのあった?」
「私はない。ね、終わったなら帰ろう」
「そうね。ごめんね、待たせちゃって」
「そうじゃない。…あっち行こう。早く」
Nさんの顔色が良くない。まぁ、古そうな店内だし、空気も少しよどんでいる感じがしたし…Tさんたちも買い物は済んだようだ。店を出た。
「ねぇ、感じなかった?」
Nさんが言う。私には何のことか、さっぱりわからなかった。でもTさんの言葉に震えた。
「いたの?Nさん…持ってるからね」
なんと、その店内には幽霊がいたらしい。判子を見つけた向こう側… 興味がなかったから行かなかったけどバッグ類の置かれていた辺りにいたらしい。
「女の子いたでしょ?あの子、この世の人じゃない」
女の子… 全然気が付かなかったけど、そんなにそばにいたんだと思ったら、ゾゾッとした。
息子たちが高校卒業してからそっち方面に全く行かなくなったので、今もそのリサイクルショップあるのかはわかりません。
ちなみに判子は15年近く使い続けましたし、ママ友たちとの交流は今も続いています♡
