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【SS】おせち風呂|#毎週ショートショートnote
三匹は並んで窓の外を眺めていた。
「ほら、雪が降っているよ」
「いいお正月を迎えたね」
「ご馳走もすごいぞ」
三匹は今まで見たこともない料理にビックリした。
「これが伊達巻というやつか?黄色い渦巻きみたいなのは」
「多分そうだよ。そして黒いツヤツヤした丸いのが黒豆だな、きっと」
「こっちの甘い匂いの黄色い山は…栗きんとんかな」
三匹は料理から目が離せない。
「あっちにあるのが、煮しめだろうか?茶色いのが椎茸とかいうキノコなんだよな」
「赤いのはニンジンだね。花の形に切ってある」
「白っぽい大きいのがヤツガシラだな。サトイモの親分みたいなもんだ」
するとそばから声が聞こえた。
「お前たちも来たのか」
「君たちも一緒なのか。嬉しいぜ」
同郷の仲間たちが香ばしく固まっていた。
「ほら、そこにクルクルと巻かれたやつや粒々の卵たちもいるぞ」
懐かしい仲間たちに会えて、とても幸せな気分に包まれる三匹だった。
海老三匹の夢は、おせち風呂に入ることだった。
[408字]
お重の中の海老って、なんとなく湯船から顔を出しているように…見えません?😅
一応、香ばしく固まった仲間は田作りのイワシで、クルクル巻かれているのは昆布巻、粒々の卵は数の子やイクラです。
