背の色

あなたの顔は 春の色。
あなたの背は 雨の色。

笑えば 花はひらいて、
歩けば 風は黙った。

その背には 涙が一粒、また一粒。
咲いたふりした 笑みに焦がれて。

私は 春ばかりを見ていた。
雨の色を 知らぬまま。

私は 春ばかりに憧れた。
冬の色さえ 知らぬように。

春が雨に咲いたなら、
雨が春に咲いたなら、

あなたの痛みに
気づけただろうか。

誰にも見えぬ背の色は、

どれほど儚いものなのか。

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