わだかまり
あなたは花を嫌っていた。
だからきっと、あなたは
雨を雨と呼び、
風を風と呼べる人なのだろう。
あなたは思いやりを嫌った。
だからきっと、あなたは
心を頭と呼び、
馬鹿を馬鹿と言える人なのだろう。
込めた想いの色は褪せ、
込めた心も遠ざかる。
見えぬものを、
見えぬままに。
それでも私は、知りたくなる。
あなたは、どんな心の色をしているのだろう。
あなたは、どんな風の中を歩いてきたのだろう。
目には見えぬ悲しみも、
誰にも言えぬ孤独も、
あなたの奥底で
何を抱いているのだろう。
わだかまりを胸に、
それでもなお、
あなたを待つ。
わがままだと知りながら。
