非認知能力を伸ばす習い事???
AI時代、VUCA時代、Society5.0などいろいろと現代社会の呼び名はありますが、現代社会は目まぐるしい変化とともに時が流れており、それを実感している方は多いのではないでしょうか。
このような時代を生き抜くスキルとして非認知能力への注目も高まっており、子ども達に非認知能力習得を望む保護者の声もよく聞こえてきます。
そんな中、習い事の宣伝に「非認知能力を伸ばせます」なんていう文言を見るたびに私は少しモヤモヤします。
この習い事をすることで非認知能力を伸ばせるということなのか…..
読み・書き・そろばんのような点数付けができる認知能力は、確かにまじめにやり続けることで習得できる能力でしょう。
果たして、非認知能力はそうなのでしょうか?
非認知能力は、
やり抜く力、忍耐力、外向性、コミュニケーション力、協調性‥‥
など、様々なスキルが挙げられ、スポーツ等で伸ばすことができると言われることが多いかと思います。
仲間と協力し励まし合いながら、辛い練習にも耐え、緊張感をもって試合に臨む
こんな経験の中に非認知能力は伸ばすチャンスは多いでしょうし、実体験からそう感じている方も多いと思います。
では、なぜ、スポーツ強豪校の部活内で、いじめ等の不祥事が頻発しているのでしょうか。
スポーツをまじめに取り組んだ結果、技術は向上しても、非認知能力が伸びるとは言えないことの表れではないでしょうか。
そう、習い事の宣伝に対する私のモヤモヤはココにあるんです。
非認知能力を伸ばすツールとして習い事があるだけで、伸ばすには別の要素が必要だと考えています。
その最初の一歩は、大人からの声掛けではないかと考えています。
例えば、試合に負けて落ち込んでいる子どもに、どんな声かけをするでしょうか。
「気持ちで負けたんだ。」と喝を入れる
「やるだけのことはやった、次頑張ろう。」と労う
この2つの声掛けに違和感がない方は要注意です。
これらは、結果に対する評価しかみえないですよね。
私が子どものころ、こんな声かけをされたらどうかなと振り返ってみると「スルー」「うるさいなぁ」「言われなくてもわかってる」あたりかなと。
では、このような声掛けはどうでしょうか。
「あの時の〇〇の声掛けで雰囲気が良くなってたよ。」
「これまでよりも気持ちの切り替えがスムーズだったね。」
「今日は最後まで果敢に攻めてたね。」
「あの動きはこれまでできていなかったよね」
試合の結果ではなく、努力の成果や取り組む姿勢に対する評価です。
「試合は負けたけど、成長しているよ。ちゃんと見ているよ」というメッセージは、彼らに届くのではないでしょうか。
さらに、こんな声かけを受け取り続けてきた子どもは、結果だけで判断しない心が育つのではないでしょうか。
一般的に多くのスポーツ経験が非認知能力を伸ばすと言われる所以はここにあると思っています。
それに、スポーツを習っている子は、本人が好きで習い、もっと上手になりたいと向上心を持って取り組んでいることが多いので、非認知能力を伸ばしやすいとも言えます。
同じように考えれば日常生活のあらゆる場面で、非認知能力を伸ばすチャンスはたくさんありますよね。
成長途中にある子どもは、日々できる事が増えるし、色々な葛藤の中で活動をしている。
些細なことでも、そのプロセスを評価し続けることが大切なのではないでしょうか。
逆を言えば、日常生活においても「やる/やらない」「できた/できない」こんな観点でのみ評価され続けたら、非認知能力がつぶされてしまう可能性もあるとも言えます。
