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【5公開記念!】今こそトイ・ストーリーについて語りたい!

【まずはじめに】

 どうも平良リョウジです。
 今回は、これまで語ってこなかったピクサー作品の思い出と、『トイ・ストーリー』シリーズへの想いを執筆いたしました。
 最後まで読んでいただけますと幸いです。


【その1】トイ・ストーリーとの出逢い

©Disney/Pixar

 私が人生で初めてトイ・ストーリーを見たのは幼稚園の時である。
 友人の家に遊びに行き、「みんなで何か映画を観よう」という話になり、その時観た映画が『トイ・ストーリー』の一作目である。その時の記憶は曖昧であるが、ウッディとバズがクレーンゲームの中に入り、玩具を虐める少年・シドに連れ去られてしまうシーンだけが鮮明に記憶に残っている。
 それからというもの、私は社会人になるまで一度も『トイ・ストーリー』に触れずに生きてきた。小学生時代によく観ていたピクサー作品でいうと、『バグズ・ライフ』、『ファインディング・ニモ』、『ウォーリー』、『カールじいさんの空飛ぶ家』くらいであり、それらの作品はそれぞれ何十回も観たのだが、何故か『トイ・ストーリー』だけ見る機会にピンポイントに恵まれなかったのだ(これは、私の家に『トイ・ストーリー』のビデオが置いていなかったのがかなり大きい)。
 その時の私が抱いた印象で言うと、「どうやら世代を超えて人気のようだ」、「泣けるらしい」くらいである。

【その2】大人になって蘇ったピクサー愛

©Disney/Pixar

 やがて時が経ち、2026年がやってきた。
 私は既に社会人。就職活動をやり直すと決め、将来の不安を抱える中で遺跡発掘のアルバイト生活を送る日々。正直言って、今更ピクサー作品を見ようという年齢ではなくなっていた。しかし、私が信用しているYouTuberが、当時のピクサーの最新作『私がビーバーになる時』が面白いから絶対に観に行け、と強く主張するので気になって映画館まで足を運ぶと、その重厚な物語と世界観に圧倒されたのである。

©Disney/Pixar

何が凄いかというと、子供から大人までが一度は抱いたことがある「こんな世界があったらいいな」という想いをより魅力的かつ忠実に描いていることである。
 小説や脚本、イラストなどの創作が好きな自分にとってこんなに勉強になる作品は滅多に無いと私は思った。今までの私は「こんな世界があったらいいな」、「こんな魅力的なキャラクターがいてくれたらいいな」、「こんな素敵な物語の住人の一人になりたいな」という想いに一度でも応えたことがあっただろうか? ピクサー作品には間違いなく私に足りないものが沢山詰まっている。
 私の中で、ネジが外れ、心のどこかで失くしてしまっていたはずの「作品を楽しく創る情熱」が飛び出し、ピクサー作品に対する愛が蘇るきっかけとなった。
 そんな中、トイ・ストーリーの最新作『トイストーリー5』の公開が近づいて来た。その時、ふと私は思った。
 「そういえば、俺は『トイ・ストーリー』シリーズをほとんど観たことがなかったな」
 風の噂によると、「シリーズが進む度に面白くなる」、「世界初のフルCGアニメ映画」、「『親が子供に見せたい映画ランキング』でドラえもんを抜いて1位になったことがある」という話も聞き、これまでのシリーズを全て観るべしと決め、Amazonで『トイ・ストーリー』の1〜4のDVDを全て買い揃えるに至ったのである。

【その3】マジのガチに面白い『トイ・ストーリー』シリーズ!

©Disney/Pixar

 私はサンタさんからのクリスマスプレゼントを手に入れた子供のような気持ちで胸を高鳴らせて、自室のテレビで『トイ・ストーリー』の1〜4を1日一本ずつ見てみたのだが、どれも凄く面白い! 
 何で小さい頃に観せてくれなかったんだよ!と親に言いたくなるくらい心が躍り、あっという間に作品に魅了されてしまったのである。もっと、早くにこのシリーズに出逢っていたかった!
 観終わった後、私の頭の中でずっと、主題歌『君はともだち』が流れ、体が小躍りしてなかなか眠れないという幸せな状態に突入できたのだ。

『トイ・ストーリー』

©Disney/Pixar

 一作目では、玩具達の友情と冒険が描かれ、ウッディとバズが名コンビになるまでの物語が描かれ、玩具を虐める少年・シドの家に迷い込み、脱出し、本来の持ち主の少年・アンディの元へと帰る話が描かれる。
 特に印象的だったのが、バズが自分はスペースレンジャー(本物)ではなく玩具(偽物)であると知り、ひどく落ち込んでしまう。しかし、ウッディの説得により「自分は偽物だが、持ち主のアンディにとっては本物である」と気付き、玩具としての役目を全うするシーンである。これは、まさに現実のテレビで観ていたヒーローが作り物だったと知った子供達のショックと非常にリンクするものが大きいだろう。
 最後、ウッディとバズがカッコつけて落下し、他の玩具達が乗っているトラックのコンテナの中ではなく、アンディの元へと戻るラストは非常に「玩具としての使命」を感じ、深く感動した。

『トイ・ストーリー2』

©Disney/Pixar

 二作目では、玩具の在り方が問われるという一作目とは違った角度で物語が展開される。玩具コレクターに誘拐されたウッディは、実はプレミアのついたレア物であることを明かされて浮かれるものの、駆けつけたバズ達に「玩具としての使命」を取り戻すように説得されるという真逆の構図が魅力的であった。
 少し葛藤がありつつも、バズ達を追い払ってしまったウッディが、自分が主人公の人形劇の主題歌「君はともだち」を聞いて、自分がアンディの玩具であり、共にいるべき友達であることに気付き、バズ達を呼び止めるシーンが特に印象に残っている。
 今作初登場のカウガールの玩具・ジェシーの過去の回想シーンも見所の一つである。前作では、玩具が使命を知り、持ち主の元へと帰る物語であったが、今作では「玩具はいつか捨てられる」という悲しくも残酷なテーマが物語に組み込まれている。このテーマはトイ・ストーリーシリーズ共通のテーマ・争点となっていく。

『トイ・ストーリー3』

©Disney/Pixar

 三作目では、持ち主との別れと、世代交代の物語が描かれる。
 ウッディ達玩具の持ち主であるアンディが大学に進学することになり、アンディの母親による手違いでウッディとその仲間達はサニーサイド保育園に寄付されることになってしまう。
 今作の面白い点として、サニーサイド保育園が玩具達による独裁国家というディストピアとして描かれていることである。
 前作と同じ「玩具はいつか捨てられる」という残酷なテーマが今作も突きつけられており、サニーサイド保育園の玩具達を支配するクマのぬいぐるみのロッツォがそのテーマの象徴として描かれる。ロッツォは持ち主に捨てられた過去を持ち、それにより歪んだ独裁者になってしまったのである。
 「お前達はどうせいつか捨てられるんだ」と主張するロッツォに対し、次の子供に受け継がれることを選んだウッディ達の選択が最高のカウンターになっていた。
 まさに『トイ・ストーリー3』がシリーズ最高傑作であり、実質最終章であると言われる所以であるだろう。ウッディ達の保育園からの脱出劇は非常にワクワクしたし、溶鉱炉のシーンも美しい。
 実を言うと、ラストの別れのシーンを見た時、私は号泣し、トイ・ストーリーシリーズを人生のバイブルの一つにすると決めるに至った。

『トイ・ストーリー4』

©Disney/Pixar

 四作目は賛否両論という評判があり、少し覚悟して鑑賞した。
 まず、結論から言うと、個人的には蛇足ではないし、嫌いな作品ではない。しかし、地味で盛り上がりに欠ける物語であると感じたのは否めない。
 アンディからウッディ達を受け継いだ少女ボニーがある日、ゴミから玩具・フォーキーを作り出すものの、フォーキーは「自分は玩具じゃない。ゴミだ」と言い、逃げ出してしまう。フォーキーを連れ戻すべく、ウッディが行方を追う物語が描かれる。
 今作では、1〜2まで登場したウッディの恋人・ボーがたくましい女戦士となって再登場し、活躍してくれたのが嬉しかった。しかし、ボーの過去について明らかになることはなく、「あれから様々な子供の家を転々として大変な思いをした」と本人の口から語られるだけで、その背景の物語は全く描かれないので、感情移入が非常に難しい。

©Disney/Pixar

 ……と、思いきや、外伝シリーズで『ボー・ピープはどこに?』というボーの過去編が公開されていたのを知り、いやそれ本編に盛り込んでくれよ!とツッコミたくなってしまった。それだけでいい。それを盛り込むだけで、この映画に対する世間の評価は大きく変わっていたのではないか?と感じたのは私だけではないはずだ。
 もう一つケチをつけさせてもらうと、今作のヴィランであるギャビー・ギャビーが悪い奴なのか、ただの憎まれ役なのかが分かりづらいところがモヤっときた。彼女がアンティークショップの玩具達から恐れられている理由も非常に分かりづらい。四作目が批判されている理由も頷ける。
 だが、実を言うと、ラストのウッディがボーと共に生きる道を選んだことに関しては、私は否定的ではない。
 何故ならエンディングにウッディは、ボーと共に売れ残りの玩具達を子供達に届ける活動をしていたからである。
 私はこのシーンを見て、「なるほど。ウッディはただ野生の玩具の道を選んだわけじゃなかったんだな」と納得できたのだ。
 ウッディもボーも「玩具としての使命」は、手段こそ変わったものの、今も変わらず大切に持っているのではないだろうか。

【最後に】『トイ・ストーリー5』ネタバレなし感想

©Disney/Pixar

 さて、5作目はどうなることやら……。予告ではアナログ玩具VSデジタルが強調されていたため、どんな話なのかが想像しやすくて好印象であった(※素人の感想で大変恐縮なのだが、予告編やキャッチコピーで「どんな物語なのか?」がよく伝わる映画は良作である場合が多い)。
 頼む。どうか面白くあってくれ……。
 私はそんな気持ちで、可能な限り、情報を見ずに映画館へ足を運び、実際にこの目で観てみたら、
 ……。
 ……。
 ……。
 ……。
 ……。
 ……。
 ……。
 ……。
 ……。
 ……。

©Disney/Pixar

 マジで面白かった! 間違いなく大傑作である! 
 とてもワクワクする物語に心を動かされ、もう何回も観に行きたいと思えた。今作は玩具と持ち主の関係が非常に強く描かれている。まさに玩具の物語(トイのストーリー)だ。
 個人的には3と並ぶ傑作であると思っているので、本記事では限りなくネタバレの無い範囲で感想を語らせていただく。
 最新作の5で非常に感心した部分として、
 ・デジタルを完全に否定せず、人の生活に必要なものであると肯定していること。
 ・『トイ・ストーリー2』と『トイ・ストーリー4』の設定を存分に活かしていること。
 ・シリーズにて20年以上問われた「玩具はいつか捨てられる」という残酷なテーマに、ついに終止符が打たれたこと!

 以上の三点である。

 予告では、大量のバズ軍団、ジェシーの過去、持ち主ボニーの人間ドラマにスポットが当てられている。物語で交わることがないように見えて、どれも決して欠けてはいけない非常に重要なポイントである。
 どんな内容なのか、ネタバレ込みで知りたい場合は、さっさと映画館まで行って、自分の目で観て確かめるべし。
 観終わった後の私は……間違いなく『トイ・ストーリー6』が制作される未来を垣間見た。
 今作5によって、次回作のハードルが物凄く上がり、果たして面白くなるのかどうか心配している自分もいるのだが、幼い頃から大変お世話になってきたピクサー作品なので、プロの方達の手腕を信じて待ち続けたいと思う。

 これからも、私はピクサー作品を応援し、多くを学び、創作活動に楽しく励みたい。次回作に期待している。


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