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トロントは目前!快適ツーリング🇨🇦|世界バイク旅#18

前回はこちら

5/16 プカスクワ国立公園→スー・セント・メリー 450km
5/17 スー・セント・メリー→サドバリー 334km
5/18 サドバリー→ミッドランド 360km

5/16-5/18のルート

「くまのプーさん」にゆかりのある、ホワイトリバー(White River)に立ち寄る。

1914年、この村で保護された孤児の子熊を、一人の軍人が引き取った。
軍人の故郷"ウィニペグ"(Winnipeg)にちなんで、子熊は"ウィニー"(Winnnie)と名付けられる。

この"ウィニー"こそ、「くまのプーさん」のオリジナルなのだ。

こんなに小さな村からすべてが始まったのだと思うと感慨深い。

「すべてが始まった場所」


ワワ(Wawa)で「この先185kmにガソリンスタンドなし」の看板を見つけたときは、思わず目を疑った。
あわてて隣のガソリンスタンドに駆け込む。
「あの看板に書いているのはマジか?」と店員に聞くと、「マジだ。確実に満タンにしとけ」と忠告された。

185km!
あの東西に長い静岡県の長さとほぼ同じやんけ!
世界は広い。

実際にはスタンドが無い区間は156kmだった。それでも看板を見過ごしていたら大惨事だった。

この先185kmにガソリンスタンドなし
こんなところでガス欠したくない

スー・セント・メリー(Sault Ste. Marie)で泊まったモーテルのオーナーは、気さくなインド系の男性。(モーテルの経営者にはなぜかインド系が多い)

僕が日本人というだけで、オーナーはずいぶん良くしてくれた。
雨が降ると屋根の下へ駐輪することを許可したし、この街のおすすめスポットも教えてくれた。

「殺された日本の総理大臣を知ってるか?ああ、アベ・シンゾーだ。モディ首相とは友人だった。あれは悲しい事件だった」オーナーは首を振り、悲しそうに語る。あの暗殺事件のインパクトの大きさを改めて実感した。

「ここに寄ってけ」街のおすすめスポットを教えてもらう
魚のスモークとビール。スー・セント・メリーに来る途中で買った

この日、僕が3日前に滞在したばかりのウィニペグは、ひょうが降る悪天候に見舞われていた。友人のワイニー曰く「悪魔のような嵐」だったそう。
間一髪で嵐を回避した強運に僕は感謝して、寝床に入った。


別れ際にオーナーと記念撮影

スー・セント・メリーを出ると、広葉樹が目立つようになった。目に鮮やかな白樺の新緑は、森の雰囲気をグッと明るくする。

新緑がまぶしい

道端にはたんぽぽの黄色い花が咲き乱れている。一面の景色は春模様だ。

昼食にA&Wへ寄る。
ここのダブルモッツァバーガーは、すっかり僕のお気に入りだ。

ついでに、気になっていたオリジナルドリンク「ルートビア」を試す。

・・・・・・オエッ!

コーラ風味と思ったらとんでもない!まるで湿布を溶かしたような味だ。
ゲロまず独創的な味に耐えきれず、思わず吐き出してしまった

お試しあれ!

サドバリー(Sudbury)ではハンガリー系の男性に出会った。
たびたび日本へ旅行する彼は、「東京みたいな都会よりも田舎が好き」だと語る。なかなかの通だ。

ハンガリー人は日本のサムライが好きだと彼は教えてくれた。ハンガリーの騎士も弓と剣で戦っていたから、サムライに親近感をわくそうだ。

彼は話を続ける。
「ハンガリー語はね、とても独特な言語なんだ。ドイツ語やフランス語ともまったく違うしね。」

自身のルーツを語る彼の姿は、どこか誇らしげだ。
僕の胸に一つの疑問が浮かぶ。
はたして自分は、日本人であることに誇りをもっているだろうか?

他者との関わりを経て自分を知るように、
僕は異国に出てはじめて、日本人というアイデンティティを意識するようになった


サドバリーからトロントへ向かうルートは2つあった。
 ルート1:東のケベック州から401号線を通る
 ルート2:サドバリーから南に下る

どちらにするか決めかねて、ウィニペグ在住のワイニーに相談する。
彼の答えは「401号線はやめとけ!」だった。

理由は、
 ・時速120-140km/hでながれている
 ・すれすれの追い越し
 ・急な減速、停止
 など
妙に具体的で、彼が過去に散々な目にあったことがうかがい知れる。

このまま南下するルート2を選んだ。

またこの日、トロントの輸送会社から連絡があった。
  ・イギリスに6/20着の船をおさえたよ!
  ・バンクーバーまでの輸送に使用した木箱は再利用できなかった
木箱を再利用できれば、5万円以上は節約できたのに残念だ。
輸送代が高くつくのが、海外バイク旅の辛いとこ。


何事も慣れたころが一番危ない。
カナダでの運転に慣れた僕は、事故につながりかねないミスをした。
朝、モーテルから左折で道路に出た後、うっかり日本と同じ感覚で左側を走行してしまった。
50mほど走り、対向車線の車を見て「はっ!」と逆走に気付く。
危ない。危ない。もう少しで交差点に進入するところだった。
何事もなくて、安堵の息をもらす。

後にも先にも、不注意で道路を逆走したのは今回だけ。

逆走に気付いた瞬間

サドバリーのディーラーでオイル交換を依頼するも、「予約が必要です」と告げられる。ならば「自分で作業するからスペースだけ貸してくれ」とダメ元で交渉。「それはできないです」と丁重に断られた。
そりゃそうだよな、立場が逆なら僕でも断るもん。
ここは大人しく諦めて、オイル交換はトロントで行うことにした。

この日は時間に余裕があるので、パリー島(Parry Island)に寄り道。

パリー島に渡る橋
教会の跡地で
日本にもこんな林道が身近にあればな。。
タワーのてっぺんからパリー・サウンドの街を見下ろす

ハイウェイを離れ、宿泊予定のアヴェンダ州立公園キャンプ場に向かう。「飛び込みでも大丈夫!」と高を括るも、キャンプサイトは予約でいっぱいだった。
そうだ。今日は土曜日だった。
旅を続けると、曜日感覚がなくなってしまう。

気を取り直して近場のモーテルへ。
オーナー夫妻はカウンターにおらず、駐車場にチェアとパラソルを広げてまったりと日光浴を楽しんでいた。
あんたら自由だな!

トロントまで直線距離で100kmまで近づいた。
カナダでのバイク旅のゴールは目前だ。

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