体外受精の自己注射-実際のところどんな感じ?-
自分で自分に針を刺す・・・めっちゃ怖いですよね。
この記事は、不妊治療で行う自己注射を始める前に知ってもらいたいことを書きます。
そもそも、なぜ自己注射が必要なの?
体外受精では、複数の卵子を育てるために排卵誘発剤を使います。
毎日クリニックに通って打ってもらうことは現実的ではないので、自宅で自分で打つ「自己注射」が主流になっています。
使う薬はクリニックによって違いますが、ゴナールエフ・レコベル・フォリスチムなどが代表的です。最近はペン型の注射器が多く、ダイヤルで単位を合わせてボタンを押すだけなのでシンプルです。
採卵周期のスケジュール
自己注射がいつ始まって、いつ終わるのか。全体の流れを把握しておくだけで、気持ちがだいぶ楽になります。
CD1(生理開始)
→ クリニックに連絡
CD3日目
→ 受診・血液検査
→ 自己注射スタート
CD7〜9日目
→ 卵胞チェック・血液検査
→ 自己注射を続ける
CD10〜12日目
→ 卵胞の大きさを確認
→ 採卵日を決定
CD12〜14日目
→ HCG注射(採卵のトリガー)
→ 採卵
CD16〜21日目
→ OHSSの確認
→ 次のステップへ
自己注射をするのは主にCD3〜採卵前の約10日間です。
自己注射のやり方
打つ前に確認すること
✅ 石けんで手をよく洗う
✅ 薬の使用期限を確認する
✅ 開封後は30分以内に使用する
✅ 冷蔵庫から出して室温に戻す
(冷たいまま打つと痛みが増す)
打つ場所
へそから3cm以上離れたお腹の皮膚に打ちます。毎回少しずつ場所をずらしていくのがポイントです。
手順
1. 注射部位をアルコール綿で拭く
2. ダイヤルを処方された単位に合わせる
3. お腹の皮膚を2〜3cmつまむ
4. 針を垂直に刺す
5. ボタンをゆっくり最後まで押す
6. 数秒待ってからゆっくり抜く
7. 使用済みの針は専用の廃棄ボックスへ
慣れれば1〜2分で終わります。
痛みはどれくらい?
採血の針とは比べ物にならないくらい細いので、痛みは「チクッ」とする程度です。
痛みを和らげるコツはこちらです。
✅ 薬を室温に戻してから打つ
✅ お腹の皮膚をしっかりつまむ
✅ 息を吐きながらゆっくり刺す
✅ 毎回場所を少しずつずらす
クリニックで練習できるから大丈夫
「いきなり自分でやるの?」と不安に思う方も多いと思います。
でも安心してください。最初は必ずクリニックで看護師さんと一緒に練習します。手順を丁寧に教えてもらいながら、実際に打つところまでサポートしてもらえます。
いきなりひとりでやることには、なりません。
出張・旅行中の管理
排卵誘発剤は冷蔵保存が必要なものがほとんどです。出張中や旅行中は保冷バッグに入れて持ち歩き、ホテルの冷蔵庫で保管してください。
✅ 保冷バッグと保冷剤を用意する
✅ ホテル予約時に冷蔵庫の有無を確認
✅ 飛行機の場合は機内持ち込みにする
(預け荷物は温度管理ができないため)
✅ 廃棄ボックスも忘れずに持参
✅ 出張が決まったらすぐクリニックに相談
出張が決まったらまずクリニックに相談してください。薬の調整や対応について一緒に考えてもらえます。
OHSSに気をつけて
自己注射期間中に注意が必要なのがOHSSです。排卵誘発剤で卵巣が過剰に刺激されることで起こる症状です。
軽い張り感や重だるさはある程度正常ですが、こんな症状が出たらすぐクリニックに連絡してください。
⚠️ すぐに連絡すべき症状
・お腹が急激に張る・強い痛み
・急激な体重増加(1日2kg以上)
・吐き気・嘔吐
・尿が出にくい
「誰にも言えない」と思っているあなたへ
自己注射をしていることを、職場の人に話せる人はほとんどいないと思います。
毎晩ひとりでお腹に針を刺して、誰にも言えないまま翌朝普通に出勤する。その孤独感は、経験した人にしかわからないものです。
でも、ひとりではありません。
同じように毎晩針を刺しながら、誰にも言えないまま頑張っている人が、日本中にいます。
あなたは十分すぎるくらい、頑張っています。
乗り越えた先に、必ず次があります。
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リラ
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