小さな光あふれる明るい夜 ある梟親子が過ごす夜

その夜は
とっても明るい夜だった…
仄暗い森の中から空を見上げる
いつもなら暗闇が支配するこの時間
普段なら雲が覆い尽くす狭い空
森の中も黒に染められる
それなのに…
今日は
ボンヤリと明るい森の中
初めて見る光景
空には米粒よりも
もっと小さい微かな光…
たくさん
たくさんの小さな輝き…
月の無い空
それなのに…
森の黒を払拭する明るい空
雲一つ無い明るい空…
僕は尋ねる
「お母さん!なんで今日は、こんなに明るいの?空にある光る細かい点々はなあに?」
お母さんが答える
「あれは星だよ。ひいお爺さんやひいお婆さん、それからもっと昔のご先祖様が見守ってくれてるんだよ」
僕
「ふーん、そうなんだ。じゃあ、ありがとうって言わなきゃね」
僕は喉が千切れるんじゃないかと思うくらい声を振り絞って叫んだ!!!!!
「ありがとう!いつも!見守ってくれて!ありがとう!!これからも!宜しく!おね!!が!い!!!します!!!!!!!!!」
僕の声にビックリした夜光虫が
一斉に空へ向かって飛び立った!!!
僕とお母さんの身体が青白い光に染まる
森の中に光が満ちていく…
小さく丸く弱いたくさんの光が森を明るく照らす
見たこともない光景
空と地面が綺羅びやかにキラキラ輝く…
一つ一つは小さな光
重なり集って放つ確かな光
森の闇を祓う柔らかい光
目の前に広がる幻想的な光景
幻想的だなんて言葉が陳腐に聞こえるくらい
素敵な光景
僕の目が輝く
お母さんも感動のため息を禁じ得ない…
素晴らしい景色…
僕は思う…小さな力(光)も集まれば…
大きな力(光)になるんだと…
森を明るく染める夜光虫
空をクリアに照らす星々
世界から黒が消えた瞬間…
僕が知った世界の真理…
僕たちは
光の中を羽ばたく
新たな真理を胸に夜を羽ばたく…
僕たちは
知恵の象徴
人は僕たちをフクロウと呼ぶ
