今日も目的地にたどり着けない養護教諭
(症状や状況など、実際とは改変しつつ)
テスト前日。
久しぶりに静かな保健室。
2時間目、今のところ誰も来ません。
よし、別室に登校している子たちに会いに行きましょう。
廊下に出て歩き出して5歩くらい。
右側の階段を降りてくる生徒が視界に入りました。
(始業時刻から約2時間、
誰も来なかった。
なのに、なぜ、私が腰を上げたタイミングと、
君が鼻血出すタイミングが一緒?
めちゃ運命じゃん!!)
…顔、血まみれ。
鼻血が止まらず保健室へ行くところだったようです。
保健室へUターン。
止血のキーゼルバッハ部位を圧迫。
すぐ止まりました。
前回のnoteにも書きましたが、目的地にたどり着けない。
廊下に出ると、生徒とかコウモリとか、
出会いが必ずあるんですよね。
3時間目。コンコンとノックの音。
知らないうちに指から出血。
「絆創膏ください」とのこと。
処置を終えると、「先生…あの…」と深刻そう。相談かと思いきや…
「あの…担任の先生も、指を切ったから、
自分の分も絆創膏もらってきてほしいと
言われて…」
あ、ああ、もちろんいいですよ。
すると「すみません…うちの先生が…」
まるで「うちの人ったらごめんなさい」みたいなテンションで。
かわいくて、思わず爆笑です。
3時間目。いつもの暗記パンクッションの女の子が一休み。
夏休み明け、
0〜5段階で「5」ぐらい辛かったのが、
最近は「3」ぐらいとのこと。
よかったね。
最初は、どよ〜んとしているけど、
話しているうちに、必ず勉強とかいろいろなことに対して
「やだぁ!!」ときっぱりはっきり言い始める。
この「やだぁ!!」が出たら仕上がりです。
大丈夫。
4時間目どうするのかな?と思っていると
「んじゃ、行こうかな」と
自分から立ち上がりました。
ドアを開け、こちらを見て、目が合うと――
キラ〜ン✨と最高の笑顔で教室へ。
1ヶ月前は本当にしんどそうだったから、
元々の自分の力を思い出す姿を見られて、
こっちもうれしいです。
さてさて、今日は給食もスムーズに行けそう。
配膳室前で安全指導。
気になる女の子と目が合った。
子犬のような目で見てくる。
「どお?最近」と聞くと
「変わらないですよ。でも…」と言いたそう。
牛乳を持って歩き出したので、
一緒に歩きながらの“ながら相談”。
これから遠足のグループ決めがあり、
それがとても不安なのだとか。
担任の先生の見守りによると、ちゃんと
「花子ちゃん(仮名)、こっち来なよー」
と声をかけられていたそうです。
さあ、給食準備終了!今日はラーメン!
私も張り切って職員室へ…
と思ったら、後ろから「先生…」の声。
頭痛をがまんしていた男子、38.6℃。
きつすぎるよね。目も充血。
授業を抜けるのをがまんする子も
けっこういるのです。
でも、自分ファーストでいいことを教えます。
おうちの方に迎えに来てもらい、
翌日のテストを気にしながら帰っていきました。
今日も、なかなか目的地にたどりつかない一日が終了しました。
今日のぽつり
本当の目的地にたどり着けない毎日だけど、
その寄り道には、必ず「必要な出会い」と「大切な時間」がつまっている。
30年かけて、やっとわかってきた…かな?
(なんか、すごくクールで悟ってる感出してますけど、
もちろんドタバタの、「ちょっと!!」って叫んでる方ですよ)
