「水道水?しょうゆ容器?妹? 全部尿検査の話」
保健室の仕事。
毎朝のルーティンは、水道水の残留塩素チェック。
生徒が使う水道水が安全か毎朝調べます。
蛇口から出た水が、試薬でピンクに染まるのを見て「今日も安心」と思う瞬間。
……と同時に、毎回思い出すのが“あの年の尿検査”。
今日は尿検査にまつわる悲喜こもごもをどうぞ。
尿検査あるある
① ベテラン薬剤師デカ!でかした!
名簿と番号を照らし合わせながら、
提出された尿を保健室で最終確認。
ん?なんだかやけに無色透明な尿がある。
朝イチじゃなく2回目かな?
それにしても透明すぎる。
一応その子に確認。
「今日、尿、採れなかったかい?」
「いいえ。採りましたよ」
「間違って水とか入れてないかい?」
「はい」
ほんと、聞き方下手くそか!!
ですが、私にはこれが精一杯…。
そこに薬剤師デカ到着。
先生に尿を差し出し、無色の尿を見せると…
「ふふ〜ん。これはきっとね」と
取り出したのは…
尿の検査用試験紙ではなく、
水道水残留塩素用の試薬!
試薬をその尿に入れると…液体がピンクに!!
「はい。これは水道水ですね」
あっさり判明。
ピンクに染まった水を突きつけられ、その子も観念…。
家で採り忘れて学校で水道水を入れたとのこと。
次回の尿検査対象者となりました…。
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② 家のテーブルに忘れ去られていた尿を、ご家族が届けてくれる
はい、セーフです!
まだ薬剤師の先生いますよ!
お仕事の前に、急いで届けてくださるそのお気持ち!
ありがとうございます!!
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③ 夕方に出す
放課後に
「先生〜カバンに入ってました」と持ってくる…。
いらない…。
捨てるしかない。
はい、君は次回の対象者ね。
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④ 翌日出す
宿題じゃないんです。
次の日提出じゃないんです!
今日は薬剤師の先生はいません。
検査日ではありません。
捨てるしかない。
はい、君も次回の対象者です…。
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⑤ しょうゆのポリ容器で提出する
本当にあったんです!!
なぜかはわかりません。
なんで、そんなことになったのかはわかりません!
けど、薬剤師の先生は優しくその尿を検査してくれました。
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⑥ 妹の尿を提出する
すみません…。40年以上前の小学生の私です。
朝イチで採るのを忘れ、でももうおしっこは出ない。
どーしよ、どーしよ…。
妹に「お願い!!おしっこちょうだい!!」と頼むと、
「お姉ちゃーん、採ったよー!!」と
笑顔でビニール袋いっぱいの尿を持ってきてくれた。
それを学校に提出しましたが、
その日1日は
「もし、妹のだってバレたらどうしよう」と
気が気じゃなかった…。
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尿検査今昔
昔は折り紙みたいな用紙を折ってコップを作っていましたね。
今は、固くてしっかりした紙コップになりました。
安定性バッチリで、
「ああ〜こぼれた〜」とか
「紙コップがふにゃふにゃだ〜」
ということもなくなりました。
そして、あの小さい容器に、吸い上げ法で
1人で尿を採れるようになったら、
大人になった気がしましたよね?
私にとって、終わると安心する大きな行事の一つ。
今年度も、3学期からコップを数えて、ポリ容器に番号のシールを貼って備えます!
みなさんも、尿検査にまつわるあれこれ、
きっとありますよね?
今日のぽつり
「尿検査は、毎年必ずドラマが生まれる行事。『こらーっ!』と怒ったり、笑ったりしつつ、最後は健康にありがとう」
