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「何もない」と思った日に、言葉が教えてくれたこと

今回は「言葉にして初めて見えてくる、自分の価値」についてです。

自分には強みがない。
人に話せる実績もない。
何かを届けられるほど、特別な経験もない。

そんなふうに感じる日があります。

でもそれは、本当に何もないというより、まだ言葉にしていないだけかもしれません。
頭の中にあるものは、形にするまで自分でも見えにくいことがあります。

この記事では、なぜ言葉にすると自分の価値が見えてくるのか、と、どうすれば今あるものに気づけるのか、についてお届けしたいと思います。

言葉にすると、経験の輪郭が見えてくる

頭の中で考えているだけだと、自分の経験は散らかったままです。

つらかったこと。
続けてきたこと。
誰かに言われて残っている言葉。
何度も悩んできたテーマ。

それらはあるのに、「これが自分の価値です」とは言いにくい。

心理学では、気持ちや出来事を言葉にすると、自分の状態を少し整理しやすくなると言われます。
書くことで、ただの感情だったものが「自分が何に反応していたのか」として見えやすくなるのです。

たとえば、「落ち込みやすい」と書くだけなら欠点に見えます。
でも、「人の反応をよく見ているから、疲れやすい」と言い直すと、そこには観察する力もあります。

「遠回りした」と書けば後悔に見えます。
でも、「遠回りしたから、急かされる苦しさがわかる」と言葉にすると、誰かに渡せる視点になります。

価値は、最初から立派な形で見つかるとは限りません。
書き出して、言い直して、やっと見えてくることがあります。

まずは、自分の中にある事実を拾う

自分の価値を探そうとすると、すごい言葉を出そうとして止まります。

だから最初は、評価ではなく事実を書いてみてください。

続けてきたこと。
よく相談されること。
人より少し時間をかけて考えること。
過去の自分に、今なら言えること。

大きな実績でなくて大丈夫です。

「すぐに答えを出さない」
「人の言葉を雑に受け取らない」
「落ち込んだ日の立て直し方を知っている」

そういう日常の中の動きにも、自分らしさは出ています。

書くときは、きれいにまとめなくていいです。
まず出す。
あとで削る。
違うと思ったら、言い直す。

その作業の中で、「自分には何もない」が少し変わります。
何もないのではなく、まだ名前をつけていなかっただけだと気づけます。

まとめ

自分の価値は、最初からはっきり見えているものではありません。
近すぎるからこそ、当たり前にしてきたことほど見落とします。

言葉にすることは、自分を大きく見せるためではありません。
これまでの経験を雑に扱わず、今の自分に返していく作業です。

今日は、立派な自己分析をしなくて大丈夫です。
まずは一つだけ書いてみてください。

「過去の自分に、今なら何と言えるか」。

その一文の中に、あなたが誰かへ渡せる価値が少し見えてくると思います。

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