【ネタバレ注意】道尾秀介さん著作『いけない』第一章を読んだ感想
タイトルに書いたとおり、この記事には道尾秀介さん著作『いけない』第一章のネタバレを含む。どうしても書きたい感想が芽生えた時に書くため、二章以降もあるかどうかは不明だ。
現在進行形で読み進めているため、わがままを言うようで申し訳ないが第二章以降のネタバレはご遠慮願いたい。
以下感想。
これが道尾さんの描く世界か…というのが最初に抱いた感想でした。
自分は恥ずかしながら集中力があまり無い人間なのだが、第一章最後の20ページはめくる手が止まらなかった。
最初に事故が起こってから運転手視点は暗転するが、まさか運転手自身が生きていたとは思わないまま読み進めていた。
読んでいく中で次々と人が死んでいく。一章でやっていいボリュームなのだろうか?と思ってしまうほどだったが、それ以上に描写の最後に流れる時刻を伝える女性の声は何なのだろう?と思っていた。
まさか目が見えない方用の時計の音声だったとは思わず…
自分がこれを書いている一番の理由、それはどうしても日々を生きる上で忘れたくない感想が芽生えたからだった。
人に貼られたレッテルによって、我々はその人自身であったりだとか、その人にできることを勝手に決めつけている節は拭えないなと思った。
にしても犯人の執念は筆舌に尽くしがたいが…
今回の第一章ではそれは凶行(一言で片づけてはいけない重さがあるが)に繋がってしまったとはいえ、生活を送るにあたって忘れたくないなと思う事柄をこの本に教えてもらった。
そして何より最後の1ページの写真を見る限り事故に遭った刑事だと個人的には思っているのだが、それが悔しくてならない。
色々な選択を間違ってしまった(本部への共有より先に犯人と接触を試みた、近道を知っていたが故に急ぎ道を飛び出した)こと、その連鎖により生まれてしまった不幸な事故。
きれいごとを言うのであれば亡くなってもいい人間などいてはいけないはずなのだが、にしてもこの刑事はこれで事故に遭うには惜しすぎたと思ってしまう。
何もかもがすべて遅すぎたこの事件、後味が悪いがとても物語としては好きな部類だった。
第二章からも楽しみだ。

