私は悪い子🔥3
”義祖母“は、父の育ての親。
そして、私たちにとっては、
祖母のような存在だった。
父を深く可愛がり、いつも父の味方だった。
私の父は、両親を事故で早くに亡くした。
父方の親戚である義祖母が、親代わりとして父たち兄弟を育てた。
結婚が決まっていたにも関わらず、破談にして
父たちを育てあげた、と言っていた。
その覚悟は相当なものだったのだろう。
けれど、義祖母は父を叱る
親の役はしていなかった。
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ある日、台所を覗くと、
母のご飯がテーブルに並んでいた。
きゅうりと卵の酢の物、イカの煮物……。
いつものメニュー。
「こんな貧乏くさいご飯じゃあの子が可哀想だ」
後ろから声がした。
振り向くと、そこには義祖母が立っていた。
私の横をすり抜け、シンクに移動し、
下の棚から鍋を取り出す。
手際よく、父の好物の煮魚を作り始めた。
また別の日。
義祖母が床の間を雑巾で拭いていた。
「この家はいつもホコリだらけだね」
「どこもかしこも汚い。お父さんが可哀想」
仏壇もピカピカにする。
シンクも、トイレもお風呂も整えられた。
その作業をしながら、母がやらないからと
独り言のように呟いていた。
家族がいない間に、勝手に掃除や模様替えもしていた。
私には、義祖母の気持ちも、母の気持ちも
分からなかった。
けれど、きっと母は傷ついていると思った。
母を守りたい。
でも、子どもだった私は何もできなかった。
そして母も、「助けて」とは言わなかった。
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義祖母はいつだって父の味方だった。
父に怒鳴られていても、助け舟を出してくれたことは一度もなかった。
私は勇気を出して聞いた。
「お父さんは、どうしていつも怒ってばかりで
怖いの?」
義祖母は言った。
「さぁ?あなたが悪い子だからじゃないの。」
さらに続けた。
「あなたがいい子ならお父さんは怒らないだろう」
「妹たちは怒られていないんだから。
あなたは、お父さんを怒らせるようなことをするから怒られるんだろ」
義祖母の言葉に、私は何も言えなかった。
妹たちは怒られていない。
……そうかもしれない。
涙が頬を伝った。
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🫧この形の私

