Photo by
kazokukaigo
帰省と新緑と青い空。
今年のゴールデンウィークは少し長めに休みを取った。
少し疲れていたのかもしれない。
実家の近くの駅に着くと、
住んでいた町より少し涼しく感じた。
季節は5月。
澄み渡った青い空に、白い雲がポコンポコンと浮かんでいる。
こんな空を見るのは何年ぶりだろう。
空が広い。
都会のそれとはまるで違っていた。
景色を見渡す。
川がキラキラと輝き、新緑のコントラストが美しい。
心地よい風が頬をなでる。
懐かしい風だった。
私は思い切り深呼吸した。
家に着くと、庭に父の姿が見えた。
父は私に気づくと、大きく手を振ってくれた。
手を振り返し、歩いていく。
「おかえり。」
そう言われた。
家に入ると、台所に母がいた。
母は振り返ると笑顔になった。
「おかえり、みのり。今日はシチューだよ」
シチューは、私の大好物だった。
夢かと思った。
しばらくして妹たちも帰ってきた。
久しぶりに姉妹が揃った。
お茶を飲みながら、くだらない話で大笑いする。
みんなで穏やかに過ごす。
今まで見たことのない光景だった。
まるで、理想の家族の一場面を覗き込んだようだった。
日常の疲れや、張り詰めた気持ちが溶けていく。
この街、この家を「満ち足りた」と表現するのは
人生で初めてだった。
この家は、もう大丈夫なんだ。
そう思えた。
悪夢はもう来ない。
そう信じていた。
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🫧この形の私

