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なぜ私だけ?父の優しさが妹たちに向けられる瞬間 🔥5🔴

父に怒られるのは、いつも母と私だけだった。

妹たちが、私のように怒られているところを、
私は、見たことがない。

妹たちはまだ小さいから、そう思っていた。

しかし、私が中学生になっても、
高校生になってもその状況は変わらなかった。

────

親に好かれないのは、私が劣っているから。
高校生になった私は、そう思った。

無視されたり、
大きな声で威圧されるのは辛かった。
けれど、私にはもっと辛いことがあった。

それは、父の態度だった。
私に腹が立つと、二人の妹にやけに優しくする。

私の前では、バンッと音を立てて扉を閉め、
ため息をつき、小さな声で文句を言う。

そして私の目の前で、妹たちを呼ぶ。

「れいちゃん、ももちゃん、
ちょっとこっちにおいで。」

妹2人が父のところに行くと、
私を一度も見る事なく、父は続けた。

「今からお父さんと出かけるぞ。
なにかお菓子を買ってやる」

なぜ、私だけがこんな扱いを受けるの。

全く理解できなかった。

私は辛く惨めな気持ちのまま、
棒切れのように突っ立っていた。

首の後ろが痛い、重い。
脳が縮こまるような、苦しさ。
息がしづらくなる。

私もお菓子が欲しい、と言いたかった。
でも、とても言えなかった。

冷たい目で見られるに決まってる。
だって、私を傷つけるためにわざとやってるんだから。

妹たちは楽しそうに玄関へ歩いていく。
そして、お菓子を買って戻ってくる。

私はそれを泣きそうな目で
ただ見つめるしかなかった。

いつも連れて行って貰えなかったわけじゃない。
しかし、父は私に冷たかった。
いつも何かに不機嫌だった。

妹たちには優しかった。

私の前では見たことのないような笑顔を見せる。
そして、聞いたことのない声で笑う。
羨ましかった。

私は、なぜ自分が父から疎まれるのか
理解できなかった。

姉妹の中で、私だけが違う存在のようだった。

「お前は俺の子どもじゃない」

もし、父にあの時そう言われたとしたら、
私はきっと納得してしまっただろう。

それほどまでに、私と妹たちの扱いの差は
はっきりしていた。

真ん中の妹は、性格も生活習慣も私に似ていた。
部屋は散らかり、勉強もしていなかった。

それでも、怒られることはほとんどなかった。

義祖母や父に優しくされ、
いつも楽しそうに過ごしているように見えた。

大人になった真ん中の妹は、ある日こう言った。

「私は怒られることはないと思っていた。」

私の中だけでなく、妹の視点でも、
やはり私は"怒られる子供"だったのだ。

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🫧この形の私

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