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子どもの私が自分を追い詰めた日 🔥2

ある日の帰り道の事だった。

「このゲーム面白いよな」
一緒に帰る男の子が言った。

「あ、それうちにあるよ!
いとこのお兄ちゃんがくれたんだ」
私が言うと、この子は嬉しそうに言った。
「いいな!俺もやりたい」

「うちで一緒にやる?」
私が言うと男の子は言った。
「じゃあカバン置いたら行くわ」
「わかった!じゃあ、後でね」

手を振って別れた後、ダッシュで家に帰る。

やったぁ、楽しみ。

すぐに麦茶を準備し机の上に。
そして、ゲームをセットしようとして、手が止まった。

ゲームの線が1本足りない。

父や母は、私がゲームをするのを阻止するかのように、線を隠すことがよくあったのだ。

家中を探しても、線はどこにも見つからない。
探しながら、泣きそうになる。

せっかく遊べるのに。
せっかく来てくれるのに。

必死に探す。

ない、ない、ない。


ないよ、どうしよう。

その時、インターホンが鳴った。

心臓が飛び跳ねる。

今思えば、事情を正直に話して一緒に探せばよかったのだろう。

どうしよう。
嫌われる。

どうしよう。

私は、咄嗟に玄関を閉めた。
そして、その子が入れないよう必死に押さえた。

すりガラス越しに、私が必死に押さえている姿が、
すべて丸見えだった。

最初、その子は「どうしたんだよ!」と驚きながら叫んでいた。
私が必死に玄関を押さえ続けるのを見て、「なんだよ!」と呆れたように言い、帰ってしまった。

私は、その日その行為でなんとかごまかせたと思い込んだ。
そのままベッドに入り眠りについた。

けれど、暗闇の中で、胸の奥には焦りと罪悪感がじんわりと残っていた。
あの時、あの子の目に私はどう映っていたのだろう――。
小さな自分の世界の中で、私はただ必死だった。

──────────
🫧この形の私

▶  次の出来事へ(また、居場所が崩れた🔥5🔴

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