iPhoneが過去最高、Servicesも新記録。Apple Q2 FY2026 決算解剖「ハードとソフトの二刀流」が示す本当の強さ
"ハードとソフトの二刀流"が示す本当の強さ
発表日:2026年4月30日 | 対象期間:2026年1月〜3月28日 | 会計基準:US GAAP | CF:上半期累計開示
会計年度について:Appleは10月始まりの会計年度を採用しているため、1〜3月期は「Q2 FY2026」と呼ばれる。暦年では「Q1 2026」にあたる。
結論
Appleは2026年度第2四半期、売上$111,184M・EPS $2.01ともにMarch quarterとして過去最高を記録した。Tim Cookは資料内で「全地域で二桁成長を達成した最高のMarch quarter」と述べ、iPhoneについては「iPhone 17ラインナップへの需要が並外れていた」と明言している。CFO Kevan Parekhは「March quarterとして営業CF・EPSともに過去最高を達成した」と資料内で述べている。売上総利益率は49.3%(前年47.1%)に改善しており、費用+15%に対して売上+17%という構造がその改善を生んだ。一時的要因による実力値との乖離は資料に記載なし。
主要数字

セグメント別の実態

費用構造

営業CF
CF計算書は上半期(FY2026年10月〜2026年3月)の6ヶ月累計での開示のみ。

投資CF

財務CF

FCF(フリーキャッシュフロー)
FCFはGAAP財務諸表には記載されないNon-GAAP指標。本資料(Earnings Release)にもFCFの明示的な開示なし。営業CFから設備投資を差し引いて算出。

B/S(貸借対照表)



B/S注目点
①無形資産が+$10,241M急増($11,093M → $21,334M)
前期末比92%増加。投資CFの「その他-$1,584M」との対応が不明確であり、本資料に取得内容の記載なし。詳細は10-Q注記の確認が必要。
②売掛金+Vendor non-trade receivablesが合計-$19,446M減少
売掛金-$9,438M・Vendor non-trade receivables-$10,008Mの双方が減少。CF計算書の営業CF内でそれぞれプラス調整として反映されており、営業CF改善の直接要因となっている。
③自己資本が+$32,758M急増($73,733M → $106,491M)
繰越利益が-$14,264M(前期末の累積赤字)から+$12,359Mへ+$26,623M改善。上半期純利益$71,675Mから自社株買い-$36,989Mおよび配当-$7,743Mを差し引いた残余が純資産増加として積み上がった結果。
④その他非流動負債が+$13,997M急増($41,549M → $55,546M)
前期末比+34%増加。資料(Earnings Release)に具体的な内容の記載なし。詳細は10-Q注記の確認が必要。
まとめ
P/L:売上$111,184M(+17%)、売上総利益率49.3%(+2.2pt)、EPS $2.01(+22%)。費用+15%に対して売上+17%というレバレッジが利益率改善を生んでいる。Tim CookがEarnings Release内でMarch quarter過去最高と明言。一時的要因による実力値との乖離なし。
B/S:無形資産+$10,241Mおよびその他非流動負債+$13,997Mの急増がともに資料に説明なく、10-Q注記の確認が必要な項目として残る。自己資本は純利益積み上げにより$73,733M → $106,491Mへ急改善。純有利子負債-$61,884Mで実質無借金。
C/F:上半期FCF $78,283M(+64%)。営業CF+53%と設備投資-28%の双方向効果。自社株買い$36,989Mを実施しつつ$100B新プログラム承認・配当増配(+4%)。
次の決算(Q3 FY2026)で確認すべき数字:無形資産急増(+$10,241M)の内容。10-Q注記で取得内容が開示されるため、M&Aなのか知的財産取得なのかが明らかになる。
次回は・・・
Microsoftでお届けする予定です!!!
データ出典:Apple Inc. Q2 FY2026 Earnings Release, Exhibit 99.1、SEC EDGAR(2026年4月30日)
使用データは上記公式資料のみ。外部データ・推測・評価は含まない。
