【CoCシナリオ公開】1~4人で回せる短時間ギャグシナリオ『冷蔵庫の断末魔、賞味期限の向こう側に』【TRPG】
おはようございます、早坂いのるです。
今回は、雑に遊べる短時間ギャグシナリオです。
あまり深く考えなくて大丈夫です。
『冷蔵庫の断末魔、賞味期限の向こう側に』 「おめでとう、空腹の解放。でも、蓋を開けないで。君がその“元・白菜”の真実を知った瞬間、僕という尊厳は君の鼻腔の奥で、異臭となって消えてしまうんだ。」
■ シナリオ概要
システム: 新クトゥルフ神話TRPG(第7版)
形式: クローズド(1〜4人向け)
推定時間: 30分~1時間(爆速ギャグ)
推奨技能: 〈目星〉〈近接戦闘(格闘)〉〈回避〉、あとは「勢い」
舞台: 真夏の猛暑日、エアコンの壊れたアパートのキッチン
■ あらすじ あなたたちは空腹、あるいは喉の渇きに耐えかねて、部屋の隅で唸りを上げる「開かずの冷蔵庫」の前に集結した。 扉を開けた瞬間、溢れ出したのは冷気ではなく、時空を歪めるほどの異臭。気がつけば、キッチンの出口は消え、冷蔵庫の中身が巨大化した「有機物の魔窟」が広がっていた。あなたたちは、自らが放置し続けた「かつての食材」たちの逆襲から生き延び、現実へ帰還しなければならない。
■ 五章構成:発酵する混沌、逆襲の野菜室
第一章:暗黒の冷気
扉を開けた瞬間、世界が反転する。
描写: 庫内は無限に続く巨大な氷の洞窟。天井からはツララならぬ「マヨネーズの滴」が降り注ぐ。
判定: 〈目星〉。成功すれば、奥底に「1年前のクリスマスケーキ」が邪神のような神々しさで鎮座しているのを発見する(SAN 0/1)。
第二章:野菜室の樹海
巨大化したモヤシの蔓が足に絡みつき、探索者を奥へと引きずり込もうとする。
アクション: 〈近接戦闘(格闘)〉または〈回避〉。液体化したナス(ショゴス擬き)が足元をドロドロと狙ってくる。
7版要素: 「プッシュロール」。無理に突破しようとして失敗すると、身体中から「納豆の臭い」が染み付き、一生取れない錯覚に陥る(1D3のSAN減少)。
第三章:ソースの啓示
影から現れたのは、賞味期限が3年切れた「ウスターソース」。
ロールプレイ: ソース(NPC)は流暢に喋り出す。「主よ、なぜ私を使い切らなかったのか……コロッケの日はあの日しかなかったのか……」。
判定: 〈対人関係技能〉。ソースの未練を解消してやる。あるいは「揚げ物への愛」を熱く語ることで、道を開けさせる。
第四章:納豆の壁
最上段へ向かうエレベーター(棚)の前に、粘り気のある巨大な壁が立ちふさがる。
ギミック: 「幸運」の消費。ポケットに入っていた「コンビニの割り箸」が、このネバネバを巻き取る伝説の聖剣として機能するか。運命を巻き取り、最上段へ。
第五章:爆発する賞味期限
頂上(冷凍庫の奥)に辿り着くと、そこには全ての黒幕「霜の巨人(巨大な霜の塊)」がいた。
真相: 冷蔵庫が異界化したのは、探索者が「いつか食べる」という嘘をつき続けた負の感情の蓄積。
クライマックス: 〈STR〉または〈投擲〉。最大火力の「電子レンジのマイクロ波」を叩き込むか、あるいは「全部食べる(比喩)」という気合を見せて、力技で扉を閉めるか。
■ 結末:分岐する3つのエンディング
Happy End:『明日からコンビニ飯』 (生還。冷蔵庫の中は空っぽになり、爽やかな冷気が流れる。代わりに探索者の財布も空っぽになり、夕飯は塩おにぎりとなる。しかし、心は晴れやかだ。)
Normal End:『消えない異臭』 (生還するが、アパート全体に「謎の異臭」が定着する。以降、探索者が街を歩くたびに近所の猫が集まってくるようになるが、誰も目を合わせてくれない。)
Bad End:『永遠のパーシャル室』 (全滅。探索者はチルド室で凍結され、次の入居者が扉を開けるまで、最高に鮮度の良い「食材」として保管されることになる。賞味期限は永遠だ。)
KPへのアドバイス
1. 「全力のシリアス」でギャグを際立たせる
ギャグシナリオを面白くする最大のコツは、KPが一切ふざけず、クトゥルフ神話特有の「おどろおどろしい文体」でバカバカしい状況を描写することです。
描写例: 「視界を埋め尽くすのは、深淵より這い出し乳白色の粘体……かつてマヨネーズと呼ばれた冒涜的な存在が、あなたの精神を蝕んでいく(判定:SAN 0/1)。」
ポイント: プレイヤー(PL)が「ただの腐った野菜じゃねーか!」とツッコミを入れたらKPの勝ちです。
2. 7版システムを無駄に活用する
第7版のルールを「どうでもいい場面」で過剰に適用すると、TRPGらしいシュールさが増します。
プッシュロールの活用: 野菜の蔓を振り払う判定に失敗した際、「どうしてもこのモヤシを千切りたいなら、プッシュしてもいいですよ。ただし失敗したら、あなたの服は一生モヤシ臭くなります」と、社会的・衛生的ペナルティをチラつかせます。
「幸運」の消費: 「幸運を10ポイント消費すれば、その辺に落ちている『いつのものか分からない保冷剤』が、冷気ダメージを防ぐ盾になります」など、リソースを無駄遣いさせる選択肢を提示しましょう。
3. 「賞味期限」という名のカウントダウン
短時間シナリオなので、テンポを上げるために「物理的なタイムリミット」を設けると盛り上がります。
ギミック: リアルタイムで10分経過するごとに、「庫内の温度が180度上昇(故障による加熱)」や「異臭によるSTR減少」などのペナルティを与えます。
演出: 「……おっと、PC1の鼻が限界を迎えました。以後、全ての判定にマイナス補正が入ります。早く扉を閉めないと、君たちの尊厳が賞味期限切れになりますよ」と急かしましょう。
4. NPC(ソースや食材)との会話
第三章の「ウスターソース」との対話は、このシナリオのハイライトです。
キャラ立て: ソースを「使い古された老兵」や「捨てられた悲劇のヒロイン」のように熱演してください。
問いかけ: 「あの日のアジフライ……覚えているか? なぜ、あの時私ではなく、醤油を選んだのだ……!」と、PLに**「過去のズボラな食生活」に対する罪悪感**を迫りましょう。
5. 推奨BGM・SE
探索中: クトゥルフ神話特有の重苦しいダークアンビエント。
戦闘中: 無駄に壮大なオーケストラ(運命の火を灯せ!的な曲)。
結末: 爽やかな朝を感じさせる癒やし系BGM。
6. オリジナル要素の追加(アドリブ)
PLの持ち物や、実際のPL自身の「冷蔵庫事情」をシナリオに組み込むと、よりパーソナルな恐怖(と笑い)が生まれます。
例: 「PC2の持ち物に『高級なプリン』がありますね?……おめでとう、それは今、キング・プリンとして君たちの前に立ちはだかります。」
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