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インデックス投資と婚活市場は、驚くほどよく似ている

投資を始めて5年。

勉強すればするほど、不思議に思うことがあります。

「なぜ、ほとんどの人は市場平均に勝てないと分かっているのに、自分だけは勝てると思ってしまうのだろう。」

最初は投資だけの話だと思っていました。

でも気づけば、この「自分だけは違う」という感覚は、仕事にも、子育てにも、人間関係にも、あらゆる場面で顔を出していました。



インデックス投資は「人間を辞める」仕組み
金融史における最高の発明の一つが、インデックス投資だと言われています。

市場には、プロの投資家がいます。

AIが高速で売買し、膨大な情報が毎日飛び交う。

人間の欲望や恐怖も、企業の成長も失敗も、そのすべてが価格に織り込まれていく。

そうして最後に残るのが「市場平均」です。

面白いのは、市場平均のリターンを受け取り続けるには、人間らしい欲や恐怖に振り回されないことが何より重要だということ。

焦らない。

欲張らない。

ニュースに振り回されない。

ただ決めたルールを淡々と続ける。

つまり、「人間を辞める」くらい機械的になることが、一番人間らしい弱さに勝つ方法だったりします。



「平均」は、平凡ではない
私たちは「平均」と聞くと、どこか退屈で特徴がないものを想像します。

でも本当は逆です。

平均とは、無数の成功と失敗を飲み込み、長い時間をかけて磨かれた結果です。

環境が変わっても生き残る。

極端なリスクを避ける。

だから市場平均は、多くのプロを長期では上回ってしまいます。

「普通」が勝つ世界が、確かに存在するのです。



婚活市場でも起きる「普通」の落とし穴
この話を聞いて、私は婚活市場を思い出しました。

よく聞く言葉があります。

「普通の人でいいんです。」

一見、とても控えめな条件に聞こえます。

でも条件を並べてみると、話は変わります。

年収は普通。

見た目も普通。

性格も普通。

学歴も普通。

コミュニケーション能力も普通。

一つひとつは高望みではありません。

ところが、それらを全部満たす人を探そうとすると、確率は足し算ではなく掛け算になります。

仮に、それぞれが全体の半分だとしても、

50% × 50% × 50% × 50% × 50%

残るのは約3%。

「普通の人」を探しているつもりが、実は上位数%しかいない相手を探していることになる。

この数字は、少し皮肉で、でもどこか人間らしいなと思います。



「自分だけは違う」というフィルター
なぜ、こういうことが起きるのでしょう。

理由は案外シンプルです。

私たちは、自分を基準に世界を見ているからです。

自分は平均。

相手も平均でいい。

そう思っていても、自分に都合のいい条件だけを無意識に積み重ねてしまう。

投資でも同じです。

市場平均には勝てない。

統計ではそう分かっていても、「自分なら少し違うかもしれない」と思ってしまう。

この「自分だけは例外」という感覚。

私はこれを、人間に標準搭載された小さなバグなのだと思っています。



だから仕組みに頼る
もちろん、このバグが悪いわけではありません。

希望も、恋愛も、挑戦も、この勘違いがあるから始まるものです。

ただ、お金のことだけは少し違います。

感情だけで判断すると、大きな失敗につながりやすい。

だから私は、自分を信用しすぎないために、積立投資という仕組みに頼っています。

感情ではなく、ルールを先につくる。

これは投資だけではなく、人生にも通じる考え方なのかもしれません。

私たちは、誰でも「自分だけは違う」と思いたくなる生き物です。

だからこそ、ときどき数字や事実という鏡をのぞいて、自分の立ち位置を確かめる。

そのくらいが、ちょうどいいのかもしれません。



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