攻略日記Vol.6 青魔導士(娘)の強運と、禁断のダンジョン「ベン・キー」での死闘 フリーランス10
昨日の面接という名のボス戦を終え、勇者(私)は、宿屋(自宅)でようやく一息ついていた。
そんな私の横を、軽やかなステップで通り抜けていくパーティメンバーが一人。
わが娘、ジョブ:青魔導士である。
今日は3連休の真っ只中。
彼女は友人たちと「スポッチャ」という名の修行場へ出かけるという。
「いってらっしゃい。あ、今日のお小遣いはなしやで。」
残高が減ったからではない。
お年玉という名の『最強ゴールド』を所持している彼女に、今の勇者からのお情け(希少な小銭)は必要ないと考えたからだ。
「おっけー!」
青魔導士は意気揚々とフィールドへ飛び出していった。
今日は平和なサブクエスト回……親としては、ゆっくり羽を伸ばす穏やかな一日になるはずだった。
しかし、外の世界では「環境ギミック」が牙を剥いていた。
序盤から降りかかる「不運のデバフ」
近畿地方を直撃した最強寒波。
空は晴れ渡っているものの、吹き荒れる風はまさに「バギクロス」級。
青魔導士の受難は、フィールドに出た瞬間から始まった。
家を出て数歩。
強風の一撃が彼女の「折りたたみ日傘(防御装備)」を直撃。
「バキッ。」
無慈悲な音を立てて骨が折れた瞬間、普通なら
「今日はもうダメだ。」と心が折れるところだろう。
しかし、わが家の青魔導士は違ったらしい。
「傘が身代わりになって折れてくれた。だから、今日の私はケガをしない無敵状態なんだ!」(マリオのスター曲♪が流れたらしい)
なんと、彼女はこの不運を「厄払い」と定義し、前向きなバフ(強化魔法)へと変換してしまったのだそう。
失われた秘宝と、絶望の再会
だが、ダンジョンの難易度はさらに上がる。
修行場「スポッチャ」に到着した頃、彼女は片方のイヤリングが消失していることに気づいた。
道中の強風に飛ばされたのだろう。
気づいたときはとてもショックを受けたらしい。
しかし、モノづくりが好きな彼女は、ここでも
「残った片方を何に変身させようか?」
と、紛失を「クリエイトの種」として捉え、冒険を続行したらしい。
我が娘ながら前向きさに感心してしまう。
そして、運命の神様は実にシュールな悪戯を仕掛ける。
数時間後、彼女が立ち寄った「トイレ」という名のセーブポイント。
用を足そうと腰を下ろしたその瞬間。
「ポチャン……💎🚽」
視線の先、陶器の底に沈んでいたのは、紛れもなくさっき諦めたはずのお気に入りのイヤリングだった。
「……うそやん!!あったし!」
再会の喜びと、そこが「禁断の聖域(便器)」であるという絶望。
普通ならここで「詰み」を確信し、レバーを引いて永遠の別れを告げるところだ。
だが、彼女の脳裏には「パーティの財政状況」がよぎった。
勇者(母)と吟遊詩人(父)
現在ジョブチェンジ期間につき、無職(ゴールド収入ゼロ)
「また新しいの買ってや。」
なんて、今の家計状況では口が裂けても言えない。
彼女は覚悟を決め、禁断の特殊魔法を詠唱した。
「――ハンド・ダイブ(決死の素手掴み)!!🚽👍」
救出したイヤリングをトイレットペーパーで何重にも封印し、まるで呪われた装備品を扱うかのようにポケットの奥深くへ。
その後も友達との冒険は続いたが、青魔導士(娘)の心には常に
「……せやけどこれ、便器に浸かってたんやでなぁ。」
という持続ダメージ(毒状態)が。
しかし、彼女は笑顔を絶やさなかった。
なぜなら、この「再会」は偶然ではなく、彼女が自ら引き寄せた結果だと確信していたかららしい(笑)。
聖なる浄化:受け継がれる「赤ちゃんの絵」
その後、トイレットペーパーで厳重に封印(バリア)されたイヤリングと共に帰還した娘。
「これ、汚いやんな……?」
という呪いのデバフに怯える彼女を救うため、わが家のキッチンから召喚されたのは、最強の浄化アイテム「ミルトン」。
あの「赤ちゃんの絵」でおなじみの聖なる液体。
ベビー時代の哺乳瓶消毒で卒業するのが一般的かもしれないが、わが家ではいまだに現役バリバリ。
水筒や弁当箱の闇を払うために欠かさず購入し続けているレギュラー装備だ。
かつては彼女を病から守るために使っていたあのパッケージの赤ちゃんが、今は便器にダイブしてまでお気に入りを取り戻した娘の聖水として活躍するのであるから成長を感じる。
ミルトンの海にドボンと沈められたイヤリング。
物理的な汚れだけでなく、彼女を苦しめていた心の曇りも、この魔法で綺麗に溶けていくようだった。
今日の攻略メモ
今回の冒険で得た教訓は大きい。
「身代わり」を見つけて不幸を相殺する。
「紛失」を「リメイクの種」に変える。
「無職の親」という不遇すら、一歩踏み出す「覚悟」の材料にする。
彼女が引き寄せたのは、単なるイヤリングではなく
「どんな状況もポジティブに定義し直す力」
だったのだと思う。
青魔道士(娘)の性格は勇者(私)に似ただろう・・・間違いない。
勇者(私)も、負けてはいられない。
たとえ現状のステータスが「無職フリーランス」であっても、目の前のトラブルを「レベルアップの兆し」と捉え直せば、自ずと道は開けるはずだ。
やっぱり、私のRPG世界はすばらしい(#^^#)
クエストクリア:お気に入りのイヤリングを奪還した!
獲得経験値:娘の成長 1,200pt / 親の反省 800pt
勇者(母)と吟遊詩人(父)の無職生活はまだまだ続きますが、パーティメンバーである娘の逞しさを目の当たりにし、「このパーティならどんなダンジョンも攻略できる」と確信した一日でした。
イヤリングが水没しても、有料記事が1つも売れなくても(笑)、ハンド・ダイブする勇気さえあればきっと大丈夫。
泥臭くても、カッコ悪くても、最後には笑って「ミルトン」で浄化して、また次の冒険へ。
そんな私たちのRPGを、これからも見守っていただけると嬉しいです。
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まだ1回も購入されてないので初期装備のユニクロです(笑)
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