『スマホ脳』 -なぜスティーブ・ジョブズは自分の子どもにiPhoneを与えなかったのか-
pr 脳が疲れてる。
理由は「忙しさ」じゃなくて「スマホ」だった。
SNSが不安を増幅させる仕組み、知ってる?
『スマホ脳』が暴く、IT業界トップの裏切り行為
iPhone生みの親であるスティーブ・ジョブズが、自分の子どもたちにiPhoneを与えなかった。
Facebookの元重役たちが、自分の子どもにSNSを禁止している。
彼らは一体、私たちに何を隠しているのか?
アンデシュ・ハンセンの『スマホ脳』を読み終えた時、私は騙されていたことを確信した。
結論から言おう。
この本は、現代を生きる全ての人にとって必読書だ。
20万年の進化を、たった15年で台無しにした私たち
著者のハンセンは精神科医として、冒頭からいきなり核心を突く。
人間の脳は、狩猟採集時代の20万年間で完成された
「サバイバル専用機」だ。
常に周囲の変化に注意を払い、新しい情報に敏感に反応する。
それが生き残るためのプログラムだった。
ところが、スマートフォンという悪魔的な発明品は、
この原始的な脳の特性を完璧に悪用している。
通知音は「獲物発見!」の合図のように脳を刺激し、
SNSの「いいね」は狩りに成功した時のような快感を与える。
つまり、私たちは毎日、脳をハイジャックされているのだ。
「マルチタスク」という美しい嘘
正社員として働きながら、家事をこなし、育児に奔走し、義母の介護もする。
そんな日常で、私は自分のことを「マルチタスクの達人」だと思い込んでいた。
しかし、ハンセンは冷酷に告げる。
「人間の脳にマルチタスクなど存在しない」と。
脳は実際には、タスクを高速で切り替えているだけ。
その度に処理能力が落ち、集中力が削がれる。
スマホが手の届く範囲にあるだけで、脳は「いつ通知が来るか」という警戒状態に入り、目の前のことに集中できなくなる。
子どもの話を聞きながらスマホをチェックしていた私は、結局どちらも中途半端にしかできていなかったのだ。
睡眠を奪う青い光の正体
夜中、義母の様子を見に行った後、なかなか寝付けずにスマホをいじる。
そんな習慣が、実は最悪の悪循環を生んでいた。
ブルーライトは脳を「昼間だ」と錯覚させ、睡眠ホルモンのメラトニンを抑制する。
代わりにストレスホルモンのコルチゾールが分泌され、覚醒状態が続く。
私たちは、自分の手で自分の睡眠を破壊していたのだ。
そして睡眠不足は、翌日の判断力を鈍らせ、感情のコントロールを困難にする。
家族にイライラをぶつけてしまうのも、実はスマホのせいだったのかもしれない。
IT業界のトップが自分の子どもにスマホを与えない理由
この本で最も衝撃的だったのは、
スティーブ・ジョブズをはじめとするIT業界のトップたちが、
自分の子どもにはデジタルデバイスを与えない、
または厳しく制限しているという事実だった。
麻薬の売人が自分の子どもに麻薬を与えないのと同じ構造だ。
彼らは知っている。
スマートフォンが脳にどんな影響を与えるかを。
だからこそ、自分の子どもには触れさせないのだ。
絶望だけでは終わらない。希望もある
しかし、ハンセンは絶望だけを語る人ではない。
シンプルで実践的な解決策も提示している。
1. スマホ利用時間の意識的な制限
通知をオフにする。
メールやSNSをチェックする時間を決める。寝室にスマホを持ち込まない。
2. 運動の習慣化
週3回、45分程度の軽い運動。
散歩でも十分だ。運動は脳の処理能力を向上させ、ストレスや不安を軽減する。
3. 睡眠の質の向上
脳の老廃物を除去し、機能を回復させるために、質の良い睡眠は不可欠。
4. リアルな人間関係の重視
画面越しの繋がりではなく、対面でのコミュニケーションを大切にする。
愛のある毒舌で言わせてもらう
正直に言おう。
この本を読んでも、すぐにスマホをやめられる人はいない。
私だって、この文章を書いている今も、スマホが気になって仕方がない。
でも、知ることと知らないことでは、雲泥の差がある。
スマホが脳を蝕んでいることを知った上で使うのと、
無自覚に使い続けるのでは、まったく違う。
最後に、あなたへのメッセージ
仕事に追われ、家事育児に忙殺され、介護の責任も背負う現代人にとって、スマホは確かに便利なツールだ。
でも、その便利さの代償として、
私たちは集中力も、睡眠も、家族との時間も、
そして自分自身の脳の健康も失いつつある。
『スマホ脳』は、そんな現実を直視させてくれる一冊だ。
読み終わった後、あなたはきっとスマホを見る目が変わるはずだ。
そして、自分の脳を、自分の人生を、
取り戻そうと思うはずだ。
この本は、現代社会を生きる私たちへの警告書であり、
同時に希望の書でもある。
あなたも一度、スマホから離れて、この本を手に取ってみませんか?
pr『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン著、久山葉子訳(新潮新書)
