「なぜ、あなたの商品は“選ばれない”のか──想いから始めるコンセプト設計 前編」
はじめに:
あなたはこんな風に感じていませんか?
「いいサービスをつくったはずなのに、なぜか手応えがない」
「SNSも広告も頑張っている。でも、反応が薄い」
「どこかで、自分の届けたい価値がすり抜けている気がする」
このnoteは、そんな風に「“モヤモヤ”を抱えたまま、日々の業務をこなしている人」のために書いています。
どれだけ戦略を立てても、マーケ施策を重ねても、それが誰かの心に“ちゃんと刺さる”ものでなければ意味がありません。
本当に届けたいものを、ちゃんと届けるために。
私たちが今一度、立ち止まって見つめ直したいのが「コンセプト」の力です。
そこで私はこれまでの知見と経験を元に、コンセプトストーリーシート(CSS)と名付けたフレームワークを提案しています。
今回は前編と後編に分けて、できるだけシンプルにご紹介します。
Step 1:なぜ、それを始めたのか。
「きっかけ」や「想い」は、ビジネスの“余白”ではありません。
むしろ、それが選ばれる理由の最前線になることさえあるのです。
けれど、私たちは忙しい日常の中で、ついそれを後回しにしてしまいます。
「そんなのは情緒的すぎる」と、資料から削ってしまったことはありませんか?
でも、顧客は合理性だけで選んでいるわけではありません。
「この人から買いたい」と思うとき、そこにはたいてい“物語”があります。
たとえば、ある無名のコーヒー屋の話
ある地方の小さなコーヒー屋がありました。
その店主は、元々サラリーマンで、20代後半で体を壊し、療養中に「丁寧に暮らす」ことの大切さに気づいたと言います。
コーヒーはただの手段でしかなく、届けたいのは「自分を大切にする時間」。
その想いがブランドの芯になり、常連は毎月のように足を運ぶようになったのです。
✅ 「どうしてこの商品が、今ここにあるのか?」
✅ 「なぜ“あなた”が届けるのか?」
この問いに向き合うことが、コンセプトの第一歩になります。
Step 2:「誰かの幸せ」を、本気で描いてみる
マーケティング用語で言えば「ターゲット設定」ですが、ここで求めたいのは“リアルな誰かの感情”です。
想像してみてください
朝、満員電車にゆられながら「あと何年こんな毎日が続くのかな」とため息をつく人
PC画面を見つめていても、心がどこか置いてけぼりのまま、ただ時間が過ぎていく人
家族のためにがんばってる。でも、ほんの少しだけ「自分を大事にしたい」と思っている人
その人があなたの商品・サービスに出会ったとき、どんな「変化」が起こるでしょうか?
そして、その変化をどう“感じてもらいたい”ですか?
感情から設計する「届けたい人」
届けたい相手を言語化するときは、「属性」ではなく「物語」を描いてみましょう。
例:
性別・年齢: 38歳の女性、フルタイムで働きながら2人の子育て中
感情: 「家庭も仕事もがんばってる。でも、誰かに“がんばったね”って言ってほしい」
理想の体験: 「週末、ふと立ち寄ったお店で買った雑貨が、心に灯をともしてくれた」
このように、ただの「属性情報」では見えなかった“心の輪郭”が見えてくるのです。
Step 3:ペルソナは、あなたの「共感の拠点」
“売れる商品”には、必ず「この人のために」という明確なビジョンがあります。
そしてその中心にいるのが、ペルソナ=象徴的なひとりの顧客像です。
こんな人がいたとしたら──
名前:田中翔太(36)
仕事:中堅の建設会社で営業職
性格:まじめで気遣い屋。でも、自己主張は苦手
悩み:会社でも家庭でも“ちゃんとしなきゃ”が積み重なり、少し息が詰まっている
欲しいもの:誰にも評価されなくても、自分で「よくやってる」と思える時間
その彼が、ある商品に出会ったとき。
それが「単なる商品」で終わるか、「人生の転機」となるかは、私たちの設計にかかっています。
まとめ:共感の起点は、「あなた自身の原点」
ここまででお伝えしてきたのは、コンセプト設計の初期フェーズ。
でも本当のテーマは、「あなたが、なぜそれを届けたいのか?」という感情の根っこです。
顧客の「不安・不満・不便」を見つける前に、自分の中にある
「届けたい理由」を忘れないこと。
後編では、
競合の捉え方と“便益競合”の考え方
差別化ではなく“自分の強み”を見つける方法
「コンセプト」をシンプルな言葉に落とし込むコツ
などをじっくり解説していきます。
この文章が、あなた自身の“やさしい原点”にふれる時間になりますように。
次回もどうぞ、お楽しみに。
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