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日本ダービーを、能力指数と展開図でここまで分解してみた|馬ロジ検証メモ



今回の記事の前提

今回は、日本ダービーの最終出走18頭版で評価している。

出走取消、確定馬番を反映したうえで、馬ロジG1能力指数を出した。

ただし、ここで出している順位は、あくまで能力指数上の順位である。

競馬は能力だけで決まらない。

状態、ローテ、馬番、展開、距離適性、当日の馬場。
こういった要素が絡む。

そのため、今回は能力指数の順位は順位としてそのまま出しつつ、状態・ローテ・展開については別軸で確認した。
もちろん、当日のトラックバイアスや馬の気配も要チェックである。

つまり、

能力指数の順位=最終印ではない

という前提で見ている。

今回はそのズレも含めて、検証材料として残していく。


馬ロジG1能力指数とは

今回使ったのは、通常の能力指数とは別に、G1向けに秒差の価値を補正した指数である。

外向けには、馬ロジG1能力指数と呼ぶことにした。

考え方はシンプルだ。

同じ0.2秒差でも、G1での0.2秒差と下級条件での0.2秒差は、同じ価値ではないはず。

G1で僅差の競馬をした馬と、下級条件で大きく勝った馬。
この2頭を単純な秒差だけで同じように評価すると、少しズレることがある。

特にG1では、相手関係の強さが違う。
G1での小差負けは、下級条件の好走より価値がある場面も多い。

一方で、下級条件の大差勝ちをそのまま大きく評価しすぎると、G1では過大評価になることがある。

そこで、G1向けに秒差の価値を補正した指数を作り、過去3年間のG1レース70レースで検証した。

その結果、通常指数よりもG1では補助的に使えそうだったため、今回はG1用の補助指数として使っている。

ただし、これはまだ検証中である。
本番の能力指数を置き換えるものではない。

あくまで、G1で使えるかを試している補助指数という位置づけだ。


馬ロジG1能力指数 全18頭診断

まずは、能力指数上の全18頭診断である。


表示指数は、高いほど高評価になるようにしている。

ここで注意したいのは、この順位はあくまで能力指数上の順位だということだ。
状態・ローテ・展開は、短評や後半の展開評価で補足している。


上位馬の短評

1位 ロブチェン

能力指数では明確トップとなった。

G1複数勝ちの実績があり、G1用に秒差価値を補正した指数でもしっかり上位に出ている。

能力評価としては最上位級である。

ただし、気になるのは外枠17番だ。

前に行くタイプだけに、外から位置を取りに行く形になると、序盤で脚を使う可能性がある。

能力は最上位。
ただし、枠と位置取りは別で考える必要がある。


2位 コンジェスタス

能力・枠・展開のバランスはかなり良い。

6番枠から先行できる形なら、競馬はしやすいはずだ。
指数上も高く、展開面でも前で運べる可能性がある。

ただし、京都新聞杯から中2週というローテは気になる。

能力指数上は高評価だが、ローテの詰まりが最後の粘りに影響する可能性はある。

位置は取れる。
問題は、最後まで粘れるかである。


3位 アウダーシア

能力指数では上位に入った。

ただ、過去の距離を見ると2400mへの延長がポイントになる。
さらに中10週明けという点もあり、指数だけでそのまま強く見るのは少し怖い。

能力はある。
ただし、距離とローテをどう見るかが焦点だ。

前が残る展開になった場合、届かないリスクもある。
指数上位だが、最終評価では慎重に見たい一頭である。


4位 グリーンエナジー

能力指数では4位。

数字だけ見ればかなり上位である。

ただし、ここは状態面で大きく割り引く必要がある。

発熱で1週前追切を消化できなかったこと。
さらに調教後馬体重が前走比でマイナス8kgだったこと。

この条件で東京2400mのG1を走ると考えると、能力指数の数字だけでは評価しにくい。

能力指数上は上位。
しかし、最終評価では額面通りには扱わない。

今回のような馬は、指数の数字と人間の最終判断を分けて考える必要がある典型例である。


5位 ゴーイントゥスカイ

今回、個人的に気になっているのがこの馬だ。

能力指数では5位。
青葉賞2400m勝ちがあり、東京2400mへの適性という意味ではかなり見やすい。

さらに、過去走の位置取りを見ると、途中から押し上げる形もある。

ダービーでは青葉賞組がなかなか結果を出しにくい印象もある。
ただ、今年はローテ面で少し余裕が出てきた流れもあり、そろそろ見直してもいいのではないかという感覚もある。

能力指数、距離実績、展開。
この3つを合わせると、面白く見える。


状態面・ローテで気になる馬

能力指数とは別に、状態面・ローテで気になる馬も整理しておく。

グリーンエナジー

発熱、1週前追切なし、馬体重マイナス8kg。

能力指数では4位だが、状態面はかなり大きな不安である。
今回は、能力評価と最終的な見方が大きくズレる例だと思っている。

コンジェスタス

京都新聞杯から中2週。

先行力、枠、能力指数はかなり良い。
ただ、ローテの詰まりが最後の粘りにどう出るかは注意したい。

アウダーシア

中10週明けに加えて、2400mへの距離延長。

能力指数では上位だが、休み明けと距離がポイントになる。

ジャスティンビスタ

中21週、約5か月ぶり。

G1能力指数では見直し方向に出ている馬で、京都2歳Sの勝ち方は評価できる。

ただし、今回は長期休み明けでのダービーになる。
能力面で見直す材料はあるが、この間隔でどこまで仕上がっているかは読みにくい。

指数では拾いたい一頭だが、状態面は慎重に見たい。


展開予想と隊列図

次に展開である。

今回は、過去走の通過順、脚質傾向、馬番をもとに、想定1角、想定向正面、想定4角の隊列図を作った。

ここで大事にしたのは、

隊列位置は脚質と馬番をベースにする

ということだ。

状態やローテで、序盤の隊列順を大きく動かすことはしていない。

ただし、状態やローテは、
4角で押し上げられるか
最後まで粘れるか
には影響すると考えている。

そのため、隊列順はそのままにしつつ、状態・ローテの不安は評価記号と短評に反映した。



展開面で見えたこと

展開面でまず目につくのは、リアライズシリウスである。

能力指数では12位と控えめだが、展開面では逃げ本線として見ている。

ここは、能力指数と展開評価が分かれるポイントだ。

ロブチェンは能力指数ではトップ。
ただし、外枠17番から前に行くとなると、位置を取りに行くまでに脚を使う可能性がある。

コンジェスタスは、6番枠から先行できる形で、展開面ではかなり良い。
ただし、中2週のローテを考えると、最後まで粘れるかは注意である。

ゴーイントゥスカイは、展開面でかなり評価を上げたい馬だ。

青葉賞2400m勝ちがあり、距離実績は明確。
さらに、隊列図では向正面から4角にかけて押し上げる形が想定される。

能力指数では5位だが、距離実績と展開を合わせると、かなり見直したい。

グリーンエナジーは能力指数4位だが、展開評価では大きく下げた。

状態面に不安がある中で、4角でしっかり押し上げられるか。
最後まで脚を使えるか。

ここはかなり疑問が残る。


現時点での注目馬整理

ここまでを整理すると、現時点での見方はこうなる。

能力指数で見るなら、ロブチェン。

能力、枠、先行力のバランスで見るなら、コンジェスタス。

距離実績と展開込みで見るなら、ゴーイントゥスカイ。

状態面で大きく割り引きたいのが、グリーンエナジー。

能力指数では控えめでも、展開面で見直したいのが、リアライズシリウス。


これは買い目ではなく、検証メモである

この記事は、まだ検証段階のため予想販売ではない。

自分が作っている競馬ロジックが、G1でどこまで使えるのか。
能力指数はどこを拾えて、どこを拾えないのか。
展開図はどこまで実際のレースに近づけるのか。
状態やローテを、どこまで人間の判断で補正するべきなのか。

それを残すための記事である。

競馬は、当てることも大事だ。

でも、馬ロジでやりたいのは、
なぜそう考えたのかを残して、次に改善すること
である。


レース後に答え合わせすること

レース後には、以下を確認したい。

  • 能力指数上位馬は実際に走ったか

  • 1角、向正面、4角の隊列はどこまで合っていたか

  • グリーンエナジーの状態割引は正しかったか

  • ゴーイントゥスカイの展開評価は妥当だったか

  • リアライズシリウスのような「指数で拾いにくい馬」をどう扱うべきか

  • 次回のG1評価にどう反映するか

今回の日本ダービーは、馬ロジにとってかなり良い検証材料になった。

結果がどうなるかは分からない。

ただ、
なぜそう見たのか
どこが合って、どこがズレたのか
を残していくことが、次の改善につながる。

レース後に、しっかり答え合わせする。

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