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メキシコ、4試合連続完封 キニョネスとヒメネスで16強進出

メキシコ2-0エクアドル。

22分、フリアン・キニョネスが守備ラインの背後へ抜け出す。

31分、ラウル・ヒメネスが素早いボール奪回から追加点。

後半はエクアドルにボールを持たせながら、危険な中央への侵入を許さなかった。

これで4試合連続のクリーンシート。

共催国メキシコが、地元の大歓声を背にラウンド16へ進んだ。


第1章 雷雨で1時間遅延

メキシコシティは雨に見舞われた。

雷の危険もあり、キックオフは予定より1時間遅れた。

待たされた選手。

待ち続けた観客。

それでも試合が始まれば、スタジアムの熱気は一気に上がった。

グループステージを3戦全勝、無失点で突破したメキシコ。

ドイツを破って勝ち上がったエクアドル。

どちらも勢いを持ってラウンド32へ入ってきた。


第2章 17歳モラが躍動

メキシコは17歳のジルベルト・モラを先発に起用した。

ワールドカップのノックアウトステージに17歳で先発したのは史上2人目。

もう一人は1958年のペレだ。

15分、モラがペナルティーエリア手前からミドルシュート。

ボールはわずかにポスト横へ外れた。

年齢を感じさせない。

ボールを受ける。

前を向く。

コースが見えれば、迷わず右足を振る。

メキシコの攻撃に勢いを与えていた。


第3章 エクアドルもサイドから反撃

エクアドルも引いて守るだけではなかった。

ジョン・イエボアが左サイドから強引に仕掛ける。

相手をかわし、ペナルティーエリアへ侵入。

角度のない位置からシュートを放った。

ボールは左ポストの外側を叩く。

メキシコが押し込む。

エクアドルがサイドから押し返す。

序盤は一進一退だった。

だが、先に相手の背後を取ったのはメキシコだった。


第4章 キニョネスが独走

22分。

エクアドルは選手全体を高い位置へ押し上げていた。

その背後には、大きなスペースが空いていた。

ロベルト・アルバラードが縦パスを送る。

ハーフウェイライン手前から、キニョネスが走り出した。

完全に抜け出す。

長い距離を一人で運ぶ。

ペナルティーエリアへ入り、中央へカットイン。

右足を振り抜いた。

豪快なシュートがゴールへ突き刺さる。

1-0。

エクアドルの高い守備ラインを、一本の縦パスとキニョネスの走力で突破した。


第5章 奪い返して追加点

31分。

メキシコがエクアドル陣内でボールを失う。

しかし、そのまま相手を前へ出させない。

複数の選手がすぐに寄せる。

パスコースを消す。

ボールを奪い返す。

この即時奪回から、キニョネスが横パス。

ペナルティーアーク内でヒメネスが受けた。

ワンタッチでボールを前へ置く。

すぐに右足を振る。

シュートはゴール右隅へ決まった。

2-0。

即時奪回とは、ボールを失った直後に相手へ寄せ、攻撃へ出る前に奪い返す守備だ。

メキシコは、守備から二つ目のゴールを生み出した。


第6章 前半で試合を動かす

前半終了。

メキシコが2点をリードした。

キニョネスの背後への抜け出し。

ヒメネスの素早いフィニッシュ。

得点の形は違う。

ただ、どちらにも共通していたのは判断の速さだった。

スペースが空けば走る。

ボールを奪えば、相手の守備が整う前に前へ出る。

シュートコースが見えれば迷わない。

メキシコは、エクアドルが体勢を整える時間を与えなかった。


第7章 後半は試合をコントロール

2点をリードしたメキシコは、後半に戦い方を変えた。

無理にボールを支配し続けない。

エクアドルに持たせる。

中央に選手を固め、危険なスペースをなくす。

相手がサイドへ出れば、全体でスライドする。

クロスが入れば、ゴール前で跳ね返す。

ボールを奪えば、キニョネスの速さを使ってカウンターへ出る。

セットプレーからも追加点を狙う。

攻め続けるのではなく、相手に決定機をつくらせない。

メキシコは、2点のリードを冷静に使った。


第8章 4試合連続無失点

エクアドルはボールを持った。

だが、メキシコの守備ブロックの中央へ入れない。

縦パスを狙えば、複数の選手に囲まれる。

サイドからクロスを送っても、先にメキシコの選手が触る。

一人が抜かれても、次の選手がカバーする。

グループステージ3試合に続き、この試合も無失点。

4試合連続のクリーンシートを達成した。

メキシコの強さは、得点者だけでは説明できない。

相手にボールを持たせても、危険な場所を使わせない。

その守備が、チームを支えている。


第9章 エクアドルに退場者

アディショナルタイム。

相手選手との対立後、ピエロ・インカピエにレッドカードが提示された。

エクアドルは10人になる。

残された時間で2点を返すことは、ほぼ不可能になった。

試合終了。

メキシコ2-0エクアドル。

地元メキシコが、1986年大会以来となるワールドカップのノックアウトステージ勝利を挙げた。


第10章 次は長年の壁へ

メキシコはラウンド16へ進む。

次の相手は、イングランド対コンゴ民主共和国の勝者だ。

会場は再びメキシコシティ。

地元の声援を受けられる。

ただ、メキシコにとってラウンド16は長年越えられなかった壁でもある。

今大会のメキシコには、これまでとは違う強さがある。

モラの若さ。

キニョネスの速さ。

ヒメネスの決定力。

そして4試合連続無失点の守備。

前半に仕留める。

後半は中央を閉じる。

奪ったら速く前へ出る。

戦い方がはっきりしている。

共催国の勢いだけではない。

メキシコは、勝つための形を持っている。

次こそ、長年閉ざされてきた扉を開けられるか。

メキシコシティの熱気は、まだ終わらない。


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