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サラー今大会初ゴール。エジプト、後半3発で逆転

第1章 前半と後半で変わった試合

ニュージーランド1-3エジプト。

前半をリードして終えたのは、ニュージーランドでした。

ところが後半に入ると、試合の流れは一変します。

モスタファ・ジーコが同点。

モハメド・サラーが逆転。

最後は途中出場のトレゼゲが3点目を決めました。

エジプトが後半だけで3得点。

勝ち点を4へ伸ばし、グループGの首位に立ちました。

主役は今大会初ゴールを決めたサラーです。

ただし、サラー一人でひっくり返した試合ではありません。

サイドからのクロス。

中央でのワンツー。

低いコーナーキック。

異なる形から得点できたことが、逆転勝利につながりました。


第2章 ニュージーランドが先制

15分、ニュージーランドが先に試合を動かします。

イライジャー・ジャストのシュートからコーナーキックを獲得。

ゴール前へ入ったボールに、フィン・サーマンが頭で合わせました。

サーマンは、ほぼフリーの状態でした。

エジプトの守備はボールへ意識を向けすぎ、ゴール前へ入ってきた選手を捕まえられません。

セットプレーでは、ボールの落下地点だけを見ると、背後から走ってくる選手への対応が遅れます。

ニュージーランドは、その隙を逃しませんでした。

初戦で2得点を挙げたジャストが攻撃のきっかけを作り、コーナーキックから先制。

狙いの見える得点でした。


第3章 エジプトの前半

先制されたエジプトも、ボールを前へ運びました。

27分には、オマル・マーモウシュがミドルシュート。

35分には、フリーキックのトリックプレーからサラーがゴールへ迫ります。

ただ、前半は決定機を連続して作れませんでした。

サラーやマーモウシュがボールを持っても、周囲の選手との距離が遠い。

パスを受けた選手が、相手と向き合ってから攻撃を考える場面が多くなりました。

ニュージーランドの守備が整う時間も生まれます。

攻撃の速度を上げるには、ボールを受ける前に次のプレーを決めておく必要があります。

前半のエジプトには、その連続性が足りませんでした。


第4章 後半から攻撃が変化

後半のエジプトは、ボールを前へ運ぶテンポが上がりました。

サイドの選手が高い位置を取り、中央にも複数の選手が入ります。

一人がボールを持ったとき、周囲にパスを受けられる味方がいる。

ニュージーランドの守備は、誰へ寄せるべきか迷うようになりました。

前半は個人で仕掛ける場面が目立ちました。

後半は、パスをつないだ先にゴールがある。

エジプトの攻撃が、点ではなく線になりました。

その変化が、58分の同点ゴールにつながります。


第5章 ジーコの同点弾

58分、エジプトが追いつきます。

右サイドから、ゴール前へ質の高いクロス。

そこへ走り込んだジーコが、強烈なヘディングシュートを決めました。

1-1。

ジーコは、クロスが入ってから動いたわけではありません。

右サイドの選手がボールを持った瞬間、相手DFの間へ入りました。

守備側は、ボールを見ながら走り込む選手にも対応しなければなりません。

少しでもマークが遅れれば、ヘディングを許します。

前半はゴール前の人数が足りなかったエジプト。

後半は、クロスへ入る選手がいました。

シンプルですが、大きな違いです。


第6章 サラーの逆転弾

同点から9分後。

待望のサラーのゴールが生まれます。

ペナルティーエリア右でボールを持ったサラー。

ジーコへ一度パスを出し、そのままゴール方向へ走ります。

ジーコから戻ってきたボールを、サラーが左足でダイレクトシュート。

ゴールの隅へ正確に流し込みました。

2-1。

サラーが得意とする右側からの攻撃です。

ただし、一人でドリブルして決めたわけではありません。

ジーコとのワンツーで、相手DFを外しました。

ワンツーとは、味方へパスを出し、すぐに返してもらうプレーです。

守備側が最初のパスへ反応した瞬間、パスを出した選手が背後へ走ります。

サラーは、この一瞬のずれを得点へ変えました。


第7章 サラーを生かしたジーコ

逆転ゴールの記録はサラーです。

ただ、ジーコの役割も見逃せません。

同点ゴールを決めたあと、今度はサラーへボールを返しました。

自分で前を向くのではなく、ワンタッチに近い形でリターンパス。

サラーが左足を振れる場所へ、ボールを届けました。

エースを生かすには、ただボールを集めるだけでは足りません。

エースが前を向ける場所を作る。

相手のマークをずらす。

得意な足でシュートを打てるタイミングを渡す。

ジーコは、得点と連係の両方でエジプトの攻撃を変化させました。


第8章 今大会初ゴールの意味

初戦のイラン戦で、エジプトは2点を奪いながら追いつかれました。

サラーにも得点はありませんでした。

エースとして、結果を求められる状況だったはずです。

ニュージーランド戦でも、前半はチームが1点を追う展開。

それでも、サラーは焦って難しいシュートを打ち続けませんでした。

味方との距離を近づけ、ワンツーを使い、最も確率の高い形まで待った。

そして左足で仕留めました。

エースのゴールは、得点以上の力を持ちます。

チームを落ち着かせる。

相手の守備を下げる。

次の攻撃への自信を生む。

サラーの今大会初ゴールは、エジプトをグループ首位へ導く決勝点になりました。


第9章 トレゼゲで決着

82分、エジプトが3点目を奪います。

左足でコーナーキックを蹴ったのはサラー。

高いボールではなく、ニアサイドへ低いボールを入れました。

ニアサイドとは、キッカーに近い側のゴール前です。

そこへ入ったトレゼゲが、頭で巧みにコースを変えました。

3-1。

途中出場のトレゼゲが、勝利を決定づけるゴール。

ニュージーランドの守備は、ゴール前の中央へ意識が集まっていました。

エジプトはその手前を使います。

高さで競り勝つのではなく、低いボールへ先に触る。

セットプレーにも工夫がありました。


第10章 サラーは1得点1アシスト

サラーは逆転ゴールだけでなく、3点目もアシストしました。

流れの中では、右から中央へ入ってシュート。

セットプレーでは、味方が触りやすい低いボールを供給。

異なる役割で得点へ関わっています。

エースが常に自分で決める必要はありません。

相手がサラーを警戒すれば、味方に場所が生まれます。

自分へ寄ってくる守備を利用し、周囲を使う。

得点とアシストの両方を記録したことで、エジプトの攻撃はサラー一人に依存した形ではなくなりました。


第11章 ニュージーランドの誤算

ニュージーランドは前半、狙いどおりに試合を進めました。

セットプレーで先制。

守備の人数をそろえ、エジプトの攻撃を外へ追い出します。

しかし、後半はサイドからのクロス対応で後手を踏みました。

同点にされたあと、守備ラインを押し上げられず、自陣へ下がる時間が増えます。

サラーの周囲にもスペースが生まれました。

守備では、ゴール前へ人数を戻すだけでは足りません。

誰がボールへ寄せるのか。

誰が走り込む選手を見るのか。

ラインをいつ上げるのか。

エジプトの攻撃速度が上がったことで、その判断が合わなくなりました。


第12章 エジプトが逆転できた理由

エジプトの3得点は、すべて異なる形でした。

右サイドからのクロス。

中央でのワンツー。

ニアサイドへの低いコーナーキック。

一つの攻撃を繰り返していません。

クロスを警戒すれば、中央の連係を使う。

サラーを囲めば、ジーコがゴール前へ入る。

中央を固めれば、セットプレーで手前を狙う。

ニュージーランドは守る場所を絞れなくなりました。

後半のエジプトには、ボールを持つ選手だけでなく、その先へ走る選手がいました。

パスと動きが重なったことが、3得点の理由です。


第13章 首位で最終節へ

エジプトは1勝1分け。

勝ち点4でグループGの首位に立ちました。

最終節の相手はイランです。

イランは2試合連続の引き分け。

守備が堅く、ロングスローやセットプレーにも強みがあります。

ニュージーランド戦のように、後半だけで簡単に試合を変えられるとは限りません。

前半からジーコやマーモウシュがサラーの近くでプレーできるか。

ボールを失った直後に、イランのカウンターを止められるか。

首位通過を懸けた一戦では、後半の勢いだけでなく、試合開始からの攻撃が問われます。


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第14章 エースが決めた逆転勝利

エジプトは、前半を1点ビハインドで終えました。

ニュージーランドの守備を崩せず、サラーにも大きな決定機は少なかった。

それでも、後半に攻撃を変化させました。

サイドからジーコが決める。

ジーコとのワンツーからサラーが仕留める。

最後はサラーのコーナーキックから、トレゼゲが決める。

得点者は3人。

サラーは1得点1アシスト。

一人のエースと、その周囲の選手がつながった逆転勝利でした。

初戦ではリードを守れなかったエジプト。

第2戦では、リードされてもひっくり返した。

大会を勝ち上がるチームには、異なる展開へ対応する力が必要です。

エジプトは後半の3得点で、その力を示しました。

観るだけのサッカーから、理解して語れるサッカーへ。

Leo Costa フットボール分析室

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