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イングランド、ベリンガム2発でノルウェーに逆転勝利 延長戦を制してベスト4へ

ノルウェー1-2イングランド。

またしても、ジュード・ベリンガムだった。

メキシコ戦では前半に2ゴール。
そして今回は、同点弾と延長戦の決勝点。

ノルウェーは36分、アンドレアス・シェルデルップのスーパーシュートで先制。
イングランドは前半アディショナルタイムにベリンガムが追いつき、延長93分に再びベリンガムが決めた。

苦しい試合だった。
イングランドは決して内容で圧倒したわけではない。

それでも、最後に勝った。

精神力。
粘り強さ。
そして、決めるべき選手が決める力。

イングランドがノルウェーを2-1で下し、準決勝へ進んだ。


第1章 慎重な入りから、試合は少しずつ熱を帯びた

立ち上がりは、両チームとも慎重だった。

ノルウェーはハーランドを前線に置き、無理に前から追い回すよりも、まずは守備の距離感を整える。イングランドもボールを持ちながら、簡単には中央へ差し込めない。

準々決勝らしい入りだった。

負ければ終わり。
だからこそ、最初の15分で大きく崩れるわけにはいかない。

ただ、ハイドレーションブレイク後から、少しずつ試合が動き始める。

ハーランドがヘディングでゴールを狙う。
これはジョーダン・ピックフォードの正面だったが、ノルウェーが前へ出る合図にはなった。

そして36分。

試合を動かしたのは、ノルウェーだった。


第2章 36分、シェルデルップのスーパーシュート

左サイドでボールを受けたアンドレアス・シェルデルップ。

普通なら、ここはクロスを入れる場面に見える。

だが、シェルデルップは狙った。

クロス気味の軌道で、ファーポストへ向かうシュート。
ボールはピックフォードの届かない場所へ飛び、ゴールへ吸い込まれた。

ノルウェー先制。

この一撃は本当に大きかった。

ブラジルを沈めて勝ち上がってきたノルウェーにとって、「今回もやれる」と思わせるゴールだった。ハーランドだけではない。シェルデルップもいる。サイドからでも試合を動かせる。

イングランドからすれば、嫌な失点だった。

相手に先制され、ノルウェーが守備を固めながらカウンターを狙える展開になったからだ。


第3章 ベリンガムが前半のうちに戻した

ただ、イングランドにはベリンガムがいた。

前半アディショナルタイム。

ベリンガムが力強いドリブルで前へ運ぶ。
相手の寄せを受けても止まらない。
ゴール前へ入り、冷静にフィニッシュ。

1-1。

これがすごい。

前半のうちに追いつけたことで、イングランドは後半をまったく違う心理状態で迎えられた。

0-1のまま折り返せば、焦りが出る。
ノルウェーは守りやすくなる。
イングランドは無理な攻撃が増える。

だが、1-1。

ベリンガムの同点弾は、単なる1点ではなかった。
試合の重さを、イングランド側から少し取り除くゴールだった。

その直後、ベリンガムのスルーパスからハリー・ケインがネットを揺らしたが、これはオフサイドで取り消し。

それでも、イングランドは前半の最後に流れを引き戻した。


第4章 ノルウェーはセットプレーで脅かし続けた

後半、ノルウェーはもう一度リードを奪いかける。

60分手前。

コーナーキックの流れからトルビョルン・ヘッゲムがゴールを決めたかに見えた。

しかし、VARが介入。
ハーランドがエリオット・アンダーソンを押したとして、ゴールは取り消しになった。

ノルウェーにとっては痛すぎる判定だった。

それでも、彼らは崩れなかった。

セットプレーを中心に、イングランドゴールを脅かしていく。クリストファー・アイェルのシュートはバーを叩いた。

ここがノルウェーの強さだった。

ハーランドの決定力だけに頼らない。
高さを使う。
セカンドボールに食らいつく。
セットプレーで相手を押し込む。

初の準々決勝とは思えないほど、堂々と戦っていた。


第5章 延長戦、途中出場のロジャースが流れを作った

90分では決着がつかず、試合は延長戦へ。

ここからは、体力だけではなく集中力の勝負になる。

延長開始直後、イングランドが仕掛けた。

途中出場のモーガン・ロジャースがロングシュートを放つ。
GKオルヤン・ニランドが弾く。

このプレーが決勝点の入口になった。

ミドルシュートは、ただ遠くから打つだけのプレーではない。
GKに弾かせる。
DFの対応を遅らせる。
こぼれ球を生む。

そこへ誰が入っているか。

その答えが、またベリンガムだった。


第6章 93分、またベリンガムがいた

93分。

ニランドが弾いたこぼれ球に、ベリンガムが誰よりも早く反応する。

ここがすごい。

ただ運よくボールが来たのではない。
シュートが打たれた瞬間に、次のプレーを読んでいた。
ゴール前で止まらず、こぼれ球が出る場所へ一歩を出していた。

そして、冷静に押し込む。

イングランド逆転。

ベリンガムはこの日2ゴール。
メキシコ戦に続き、またしてもチームを救った。

大舞台になればなるほど、ゴール前へ入ってくる。
苦しい時間になればなるほど、存在感が増す。

今のイングランドにとって、ベリンガムはただの10番ではない。
試合を終わらせる選手だ。


第7章 ノルウェーは敗れたが、快進撃は本物だった

ノルウェーは敗れた。

でも、この大会で残したものは大きい。

初の準々決勝。
ブラジル撃破。
ハーランドの存在感。
シェルデルップの先制弾。
セットプレーでイングランドを追い詰めた戦い方。

ただのサプライズではなかった。

準々決勝でも、イングランドを本気で苦しめた。再びリードを奪いかけた場面もあったし、アイェルのバー直撃もあった。

足りなかったのは、最後の細部だった。

VARで取り消されたゴール。
延長開始直後のこぼれ球対応。
疲れた時間帯に、ベリンガムを先に動かせてしまったこと。

ワールドカップのベスト8では、その一歩が勝敗を分ける。


第8章 イングランドは内容に満足していない

イングランドは勝った。

だが、トゥヘル監督は内容に満足していない。

それも当然だと思う。

ノルウェーに先制され、セットプレーでも何度も危ない場面を作られた。オフサイドやVARに救われた部分もあった。

ただ、勝ち切った。

ここがイングランドの強さでもある。

良い試合ではなくても、勝つ。
苦しくても、誰かが決める。
チーム全体で粘り、最後に前へ出る。

ベリンガムが語ったように、精神力と粘り強さがチームをベスト4へ押し上げた。

準決勝では、アルゼンチン対スイスの勝者と対戦する。


第9章 こぼれ球への一歩が試合を決める

この試合は、ベリンガムの2ゴールで決まった。

でも、その裏には大事な見方がある。

なぜ前半のうちに追いつくことが重要だったのか。
なぜミドルシュートのこぼれ球が決定機になるのか。
なぜ延長戦では、最初の5分が危険なのか。
なぜベリンガムは、いつもゴール前にいるのか。

サッカーは、シュートを打った選手だけで決まるわけではありません。

その次を読む選手。
こぼれ球に反応する選手。
疲れた時間帯でも、もう一歩前へ出られる選手。

そこが見えると、ワールドカップはもっと面白くなります。

日本代表の試合を見るときも同じです。

なぜセカンドボールが大事なのか。
なぜ終盤に交代選手が流れを変えるのか。
なぜゴール前へ入る一歩が勝敗を分けるのか。

こうした視点を持つと、代表戦はもっと深く楽しめます。

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