ベルギー、2点差を大逆転 120+5分ティーレマンスが決勝PK
ベルギー3-2セネガル。
25分、アビブ・ディアラ。
51分、イスマイラ・サール。
セネガルが2点を先行した。
ベルギーはセネガルの守備ブロックを崩せない。
時間は80分を過ぎる。
敗退が近づいていた。
それでも86分、ロメル・ルカク。
89分、ユーリ・ティーレマンス。
わずか3分で追いついた。
そして延長後半の120+5分。
VARによる判定確認の末、ベルギーがPKを獲得。
ティーレマンスが自ら決めた。
2点差からの大逆転。
セネガルにとって、あまりにも残酷な結末だった。
第1章 セネガルが攻勢
試合開始から前へ出たのはセネガルだった。
サディオ・マネとイリマン・ヌディアイを起点に、両サイドからベルギーを押し込む。
イスマイル・ヤコブスがクロスを送る。
クルトワが弾く。
サールが詰める。
シュートはポストを叩いた。
開始直後から、セネガルのスピードとフィジカルがベルギーを苦しめていた。
第2章 ディアラが先制
25分。
マネが左からインスイングのクロスを送った。
インスイングとは、ゴールへ向かって曲がるクロスだ。
サールがベルギーのセンターバックより高く跳ぶ。
ヘディングはこぼれた。
そのセカンドボールへ、ディアラが最も早く反応する。
ベルギーの守備陣がボールの位置を確認する前に、右足で押し込んだ。
0-1。
クロス。
空中戦。
こぼれ球への反応。
セネガルがゴール前でベルギーを上回った。
第3章 ベルギーは崩せない
先制されたベルギーは、給水タイム後からボールを支配する時間を増やした。
中盤でパスをつなぐ。
サイドへ展開する。
それでも、セネガルの守備は崩れない。
中央に選手を固める。
ルカクへ入る縦パスを消す。
クロスが入れば、先に跳ね返す。
ベルギーは遠い位置から決定的なパスを狙いすぎていた。
味方との距離が遠く、攻撃が途中で切れる。
前半終了間際、デ・クイペルが強烈なミドルを放ったが、GKモリー・ディアウが弾き出した。
第4章 サールが突き放す
51分。
セネガルのセンターバック、ムサ・ニアカテが前線へ曲がるロングボールを送った。
サールがベルギーの守備ラインの背後へ抜け出す。
胸でトラップ。
アルテュール・テアテを背負いながら、ボールを前へ置く。
クルトワの脇へ強烈なシュートを突き刺した。
0-2。
守備から一気に前線へ届けた一本。
サールの走力。
胸トラップ。
相手を背負った状態でのフィニッシュ。
すべてが高いレベルだった。
ベルギーは崖っぷちへ追い込まれた。
第5章 交代で攻撃が変化
ベルギーはベンチを動かした。
トーマス・ムニエとルカクを投入する。
ムニエが右サイドを駆け上がる。
ルカクがゴール前でセンターバックと競る。
ベルギーは細かいパスだけにこだわらなくなった。
サイドからクロスを入れる。
前線でルカクがボールをキープする。
跳ね返されたボールへ、周囲の選手が反応する。
途中出場の選手が、攻撃の高さと強さを加えた。
第6章 ルカクが反撃
86分。
ムニエが右サイドから攻撃へ出る。
ゴール前ではルカクが待っていた。
ムニエとの連係からボールを受け、ルカクがゴールへ押し込む。
1-2。
残り時間はわずか。
それでも、ベルギーは息を吹き返した。
ルカクはゴールを決めただけではない。
前線で相手を背負う。
ボールを収める。
味方が押し上げる時間をつくる。
ベルギーの攻撃は、ルカクが入ってから明確に変化した。
第7章 3分で同点
89分。
ベルギーが左サイドから攻める。
レアンドロ・トロサールが、ゴールへ向かって曲がるクロスを送った。
ティーレマンスがゴール前へ走り込む。
相手より先に落下地点へ入る。
ヘディングで押し込んだ。
2-2。
86分から89分。
わずか3分。
セネガルが積み上げてきた2点のリードが消えた。
ベルギーはプレスの強度を上げ、セカンドボールを拾い始めていた。
試合の流れが、一気に反転した。
第8章 延長戦の死闘
延長前半はベルギーが攻める。
延長後半はセネガルが押し返す。
両チームとも足が止まり始める。
パスがずれる。
守備への戻りが遅れる。
それでも、誰も諦めない。
PK戦が見え始めた120+5分。
ティーレマンスがペナルティーエリア内へ侵入する。
相手の接触を受けて倒れた。
VARによる判定確認が行われる。
判定はPK。
試合の最後に、最大の決定機が訪れた。
第9章 ティーレマンスが決める
キッカーはティーレマンス。
同点ゴールを決めた男が、再びボールを置く。
外せばPK戦。
決めれば逆転勝利。
助走を取る。
迷わず蹴る。
ボールはネットを揺らした。
3-2。
試合終了。
ティーレマンスが2得点。
ルカクが反撃のゴール。
途中出場のムニエが攻撃を活性化した。
ベルギーが、ベンチを含めた総力戦で試合をひっくり返した。
第10章 8年前の再現
ベルギーがワールドカップで2点差を逆転したのは、これが初めてではない。
2018年大会の日本戦。
日本が2点を先行した。
だが、ベルギーは後半に3点を奪い、逆転した。
そして2026年。
今度はセネガルが2点をリードした。
それでもベルギーは、最後まで試合を手放さなかった。
セネガルは素晴らしかった。
両サイドから攻めた。
空中戦で勝った。
守備でも体を張った。
それでも、最後の数分を守り切れなかった。
サッカーは残酷だ。
2点差でも終わらない。
残り時間が少なくても、流れは変わる。
交代選手。
セカンドボール。
クロス。
ペナルティーエリア内での一つの接触。
その細部が、勝者と敗者を分けた。
ベルギー3-2セネガル。
ラウンド16へ進んだのはベルギー。
だが、この試合の熱さをつくったのは、最後まで戦い抜いた両チームだった。
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