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【新任の先生へ】私たちはヒーローになれない

来月から新任の教員になるあなたへ
おめでとうございます。どきどきですね!

教員の末端である私から、そんなあなたに伝えておきたいことを書いてみたいと思います。
伝えたいことはひとつだけ。

ヒーロー願望を今すぐ捨ててください。

どういう意味か、説明します。

まず、新任教員の圧倒的アドバンテージ、それは
「生徒との距離が近い」
これに尽きます。
働くうち、もしかしたら「先輩みたいに、威厳を保てない…」「生徒から先生、じゃなくて、下の名前で呼ばれる…(しかもちゃん付け)」という悩みが出てくるかもしれない。
大丈夫、威厳は段々身につけていけばいい。 

生徒との距離が近い、というのは、生徒に信用してもらいやすい、ということでもある。
そのアドバンテージを活かして、授業や生徒指導を展開していけばいい。

でも、注意しなければいけないこともある。
距離が近い、ということは、ときに、頼りにされることにつながる。
悩みを打ち明けられ、「わたしのことを理解してくれるのは〇〇先生だけ」と生徒から言われることもある。

これが、すごく危険です。
だいたい、先生を目指してきたような人間は多かれ少なかれ、「生徒のためになりたい」と思っているふしがある。

そういう人間が、生徒から、「〇〇先生しか頼れない」と言われた時、どうなりやすいかというと、「俺が/私が、この子を救うんだ」という思考になる。

はい、その思考、今すぐ丸めてゴミ箱に叩きつけてください!

まず、覚えておいて欲しいのは、「あなたは学校という組織の、教員という立場の人間である」ということです。

あくまでも、教員という立場としてからしか、その子をサポートすることはできない。というか、してはいけないんです。

「正義のヒーローみたいに、その子を丸ごと救済する」ことはできないんです。

わたしは実際、新任の頃、この間違った価値観を持っていせいで、失敗を何度もしました。

・育児放棄されている、朝食も用意してもらえないという生徒に、おにぎりを買い与えて担任の先生に怒られたり

・ストーカーに遭っている、誰にも相談できないという生徒の話を聞いてどうしたら良いか分からず、自分のLINEを教えてしまったり

今考えると、浅はかとしか言えない行動をとっていました。

ではどうしたらいいか?
そこで登場するのが、定番のあの言葉です。

「報告・連絡・相談」

これです。
先人の言葉を馬鹿にしてはいけません。

組織で働く上で大切なのは、「チームで動く」という姿勢です。働くなかで、この先生とは合わないな、という人も出てくるでしょう。

でも、ほんとうに生徒のことを考えるならば、チーム一丸となって動くことが大事になります。

担任、教科担当、学年主任、保健室の先生、生徒指導の先生。困ったことがあれば、些細なことでも、すぐに相談しましょう。

生徒と、一対一のクローズドな関係を作らないようにしましょう。
それは、あなたの身を守ることにもつながります。

同僚は敵ではない。親も敵ではない。みんなで、生徒をより良い方向へサポートするチームだという姿勢を忘れないようにしよう。

長々書きましたが、以上です。
ヒーローじゃなくていい、チームの一員でいてください。あなたが壊れないことが、一番大事です。
ご活躍を心より願っています。

(長々話すのは教員という生き物の悪い癖なので、ぜひ反面教師にしてください)