名古屋にて。
手仕事の美、礼賛。
24日は母と名古屋へ。午前中は初めましてのヤマザキマザック美術館で、特別展「布施知子 ORIGAMI-紙の鼓動ー」を見る。本日のメインは午後からのイベントで、ここは本当にたまたま選んだだけだったのだけど(ピックアップしたのはこの展覧会と徳川美術館のお雛様展。当日合流してから行先決定)、母によればNHK「日曜美術館」で紹介されたそうで、まあまあな人出でござった。
平面の紙からさまざまな立体が生まれる面白さよ! まさに鼓動する紙の造形群、その発想力の無限大さに目をみはった。一枚の紙から作られる作品から数百枚もの折り紙を組み合わせた大作まで、造形も多彩で素晴らしい。どれもシンプルに「こんなん、よう考えつくなあ」と思うものばかり(感想がド素人)。
何よりすごいのは、どの作品も結局はただただ紙を折り続けるという作業の繰り返しから始まるということ。私も手仕事的なことは決して嫌いではないけれど、不器用なうえに根気がないので、やりかけで放りっぱなしのものばかりが積まれている。そういうお恥ずかしい限りの人間なので、倦まず一つのことを続けている人を無条件に尊敬する。
このnoteも毎日、年単位で続けている方も多くおられるのだと思う。皆さん、本当にすごい。
↑ヤマザキマザック美術館館長のインスタ。これは多種多様な作品群の片鱗でしかない。HPなどにあるのもごく一部なので、ぜひ実際に見てほしい。
ヤマザキマザック美術館自体はHPによれば「18世紀から20世紀に至るフランス美術300年の流れが一望できるコレクションで構成されて」いるそうで、常設展にはロココ様式を基軸としたフランス絵画が一堂に会していた。
モノシラズの私は、展示されている画家の名前も誰でも知ってるモネとかガレとかピカソとか数名しかわからないありさまだったけど、それでも同じ作家の作品を数点並べての展観が多いことで、「この〇〇って作家は、こういう絵を描く人なのね」という、初めてさん向け教科書的勉強ができた気がする(すでにあまり覚えてないけど……←)。
ちなみにヤマザキマザックとは工作機械の会社とのこと。名前だけだとガンダムとか作ってそう……と、ガンダムをほとんどみたことがない人間がいったら怒られますね。ごめんなさい。
(実際には金属の加工機械とかを作っているようです)
どこにいてもてらさん妄想が忍び寄る。
午後からは某能楽堂へ。素人出演の能の会に身内が出るので見に行ったのだけど、あらためてプロの能楽師のすごさを実感したなり(笑)。とはいえ、学生中心の会なので、座組として最低でも10人は必要となる能を上演することそのものが難しいだろうし(数が揃わないという意味で)、シテは面をつけての本番もおそらく初めてのことだったろうし、ちゃんと最後まで通しただけでもすごいと思う。ワキの学生さんは終演後足のしびれですぐに立てず、地謡の学生さんの一人は立ち上がって見事に素っ転んでいた。1時間半近く正座だもんね。途中で足を崩さないだけでも尊敬する。
といいつつ、見ながら今後てらさんが能楽にまつわるお芝居とかやったら、かっこいいかもなあって妄想しましたね。
衣装の華やかさから考えるとシテ役、それもどこかの流派の次期宗家みたいな役柄がドラマっぽいけど、本番シーンは能面をつけるわけで、そうするとてらさんのお顔が見られないな……。まあ、本番に至るまでの苦悩とかそういうところをメインにすればいいか……。それよりは囃子方はどうだろう? 顔はまるっと出てるし、鼓や太鼓あたりをやってあのエエ声で「ヨー!」「イヤーッ!」なんて掛け声言ってくれたらカッコエエなあ。黒紋付に袴姿、絶対似合うと思う!!!
とか、つらつら考えている自分が少々怖かったっす。思考がてらさんに侵されておる……。
