見出し画像

移住10年で分かった、地方移住に向く人•向かない人



はじめに

東京都八王子市から愛媛県新居浜市に移住して、今年で10年になります。再婚相手の地元への移住という形で、まったく知らない土地での生活をスタートさせました。

この10年間、楽しいこともあれば、正直きつかったこともありました。友達と離れる寂しさ、収入の減少、そして東京に残してきた2人の子どもたちに会えない距離の問題。地方移住のリアルは、ネットに書かれているようなキラキラしたものばかりではありません。

でも、今こうして振り返ってみると、僕はこの選択を後悔していません。新しい家族と幸せに暮らしていますし、新居浜という土地が自分に合っていたと心から思えるからです。

今日は移住を検討している方に向けて、10年間で分かった「地方移住に向く人・向かない人」について、本音で語りたいと思います。

移住前の僕と新居浜との出会い

東京では様々な仕事を経験しました。健康ランド、サッカー専門学校、スポーツクラブでサッカーコーチ、幼稚園の体操の先生、訪問入浴、老健と、転職を繰り返していました。八王子に住んでいて、車通勤、電車通勤、モノレール通勤と、いろんな通勤スタイルを経験していました。

東京時代に結婚して2人の子どもにも恵まれましたが、離婚。しばらく1人で暮らしていたとき、今の妻と出会いました。彼女の地元が新居浜市だったんです。

結婚前に何度か新居浜に遊びに来たことがあって、山も海も近くにあって自然が豊かな場所だなと思っていました。そして何より、新居浜太鼓祭りの迫力に圧倒されました。

再婚を機に新居浜へ移住することを決めました。実際に移住してきてみて、イメージとのギャップはほとんどありませんでした。想像していた通りの、自然豊かな地方都市でした。

移住直後、一番困ったこと

仕事については、移住前に特養が決まっていたので、その点は安心でした。妻が先に新居浜に戻って、住む家や介護施設の情報を集めてくれていたんです。移住前にハローワークに行って面接を受けて、入社が決まりました。

でも、人間関係はゼロからのスタートです。これが一番大変でした。職場では徐々に打ち解けていきましたが、やはり地元の友達、学生時代からの友達みたいな関係にはなかなかなれません。最初の頃は「よそ者」扱いされることもありましたが、顔を出して挨拶を繰り返すうちに、徐々に受け入れてもらえるようになりました。

そして生活面。新居浜では車がないとどこにも行けません。八王子でも車は使っていましたが、新居浜はレベルが違います。電車もバスもありますが、本数が圧倒的に少ない。完全に車社会です。

東京と比べて「これは無理だ」と思ったこと

正直に言うと、娯楽の少なさには参りました。ボーリング、カラオケなどはありますが、東京と比べると選択肢が圧倒的に少ない。飲食店も少ないです。「今日、何食べに行こうか」と選ぶ楽しみが、東京ほどありません。

友達に会えないのも寂しかったです。東京にいた頃、仲の良かった友達とは気軽に会えていました。でも新居浜に来てからは、距離があるのでなかなか会えません。これは今でも少し寂しく感じる部分です。

そして何より、東京に残してきた2人の子どもたちに会えないことです。離婚した元妻が子どもたちを育ててくれていますが、もう5年くらい会えていません。距離の問題が本当に大きいです。東京にいれば、もう少し頻繁に会えたかもしれない。これは移住して一番辛い部分です。

収入面も減りました。手取りで月約4万円減りました。基本給も夜勤手当も、東京より低いです。バリバリ稼ぎたい人には、地方移住は正直向いていません。

逆に「地方、意外といいじゃん」と思ったこと

でも、良いこともたくさんありました。

まず、自然が豊かで子育てには最高の環境です。近所の人も優しくて、野菜をくれたり、釣ってきた魚をくれたり。今は義理の父からお米や野菜をもらっています。こういう「おすそ分け文化」は、東京ではなかなか体験できません。

家賃も約2万円安くなりました。今は持ち家でローンを払っていますが、東京で同じ広さの家を持とうと思ったら、とても無理だったと思います。

そして、自然で遊べます。娯楽施設は少ないですが、山も海もすぐ近くです。子どもたちを連れて気軽にアウトドアを楽しめるのは、地方ならではの魅力です。

10年経って分かった「地方移住に向く人」

10年間、新居浜で暮らしてきて分かったことがあります。地方移住に向いているのは、こんな人です。

性格・価値観:

  • まったりした生活が好き

  • マイペースな人

  • 自然が好き

  • 虫が大丈夫(これ、意外と重要です)

  • バリバリ稼ぐよりも、生活の質を重視したい人

ライフスタイル:

  • 車の運転が苦にならない人

  • 娯楽は自分で見つけられる人

  • 地域のコミュニティに溶け込む努力ができる人

僕自身、この新居浜の土地は自分に合っていたと思います。まったりした性格で、自然が好きで、都会のせわしない生活よりも、ゆったりした時間の流れが心地よかった。だから10年続けてこられたんだと思います。

「こういう人は地方移住しない方がいい」

逆に、地方移住に向いていないのはこんな人です。

  • バリバリ稼ぎたい人(収入は確実に減ります)

  • 最新のトレンドや流行を追いたい人

  • 便利な都会の生活が当たり前だと思っている人

  • 車の運転が嫌い、または免許がない人

  • 人間関係を一から作るのが苦手な人

  • 娯楽施設が充実していないとストレスを感じる人

  • 東京など都市部に大切な人(子どもなど)を残す人

この最後の点は、僕自身が一番感じていることです。距離の問題は、想像以上に大きいです。

生活の具体的な変化

収入: 手取りで月約4万円減少

家賃: 約2万円減少(現在は持ち家)

物価: 物価高の影響は全国共通なので、これは東京も新居浜も関係ないと思います

交通: 車は絶対に必須。電車やバスはあるけれど本数が少なく、日常生活では使えません

娯楽: 少ないですが、自然で遊べます。山、海、川が身近にあります

地域特有の文化:新居浜太鼓祭り

新居浜で暮らすなら、太鼓祭りは避けて通れません。新居浜の人は祭りになると本気です。太鼓台が優先で、道路は大渋滞。祭りの時期は早めの行動が新居浜の常識の一つです。

最初は戸惑いましたが、今ではこの熱気が好きになりました。地域の人たちが一つになる瞬間は、やはり特別なものがあります。

移住して後悔していること、良かったこと

後悔していること:
東京にいた頃、仲の良かった友達になかなか会えないこと。そして何より、東京に残してきた2人の子どもたちに会えないことです。離婚した元妻が子どもたちを育ててくれていますが、もう5年くらい会えていません。距離の問題が本当に大きいです。

正直、これは移住する前にもっと真剣に考えるべきでした。新しい家族との幸せと、子どもたちとの距離。どちらも大切なものだからこそ、今でも複雑な気持ちになることがあります。

良かったこと:
再婚して新しい家族と楽しく毎日を過ごせていることです。義理の父からお米や野菜をもらったり、地域の人との温かい関係を築けたり。ゆったりとした時間の流れの中で、自分らしく生きられていると感じています。

うちの子は歩いて1時間かけて学校に通っています。スクールバスはありません。これも田舎ならではですが、子どもにとっては良い運動になっていますし、たくましく育っている気がします。

移住前の自分にアドバイスするなら

もし10年前の自分に会えるなら、こう伝えたいです。

「最初は寂しいと思うけど、お前なら大丈夫。いろんな環境に対応できるから、安心して移住しておいで。ただし、東京の子どもたちとの距離は、思っている以上に遠くなるぞ。その覚悟だけは持っておけ」

僕はこれまでいろんな仕事を経験してきたし、いろんな環境で生きてきました。だからこそ、新居浜でもなんとかやってこれたんだと思います。

これから移住を考える人へ:絶対に確認しておくべきこと

地方移住を考えているなら、事前にこれだけは確認しておいてください。

1. 仕事の確保
移住してから仕事を探すのは大変です。できれば移住前に決めておくべきです。僕の場合、妻が先に帰って情報を集めてくれて、移住前にハローワークで面接を受けて内定をもらいました。

2. その土地の祭りや行事
地域の文化を知ることは、移住生活を左右します。新居浜なら太鼓祭り、他の地域にもそれぞれ独自の文化があります。

3. 学校の様子、学校行事
子どもがいるなら、学校の情報は必須です。通学距離、スクールバスの有無、地域の教育環境など。

4. 生活インフラ
スーパー、病院、ガソリンスタンドなど、日常生活に必要な施設が近くにあるか。車での移動距離も含めて確認を。

5. 収入と支出のシミュレーション
収入は確実に減ります。でも家賃も下がります。トータルで生活できるのか、具体的な数字で確認しておくべきです。

6. 大切な人との距離
これは僕が一番伝えたいことです。もし都市部に大切な人(子ども、親、親友など)を残して移住するなら、その距離が自分にとって耐えられるものか、真剣に考えてください。「たまに会えればいい」と思っていても、実際は想像以上に会えなくなります。

迷っているあなたへ

地方移住を迷っている人に、最後に伝えたいことがあります。

迷っていても仕方ないです。行ったら絶対に何とかなります。

人生は一度きり。失敗を恐れていたら、何も変えられません。僕も移住する前は不安でした。でも、思い切って一歩踏み出したから、今の幸せがあります。

もちろん、すべてが順風満帆だったわけではありません。東京の子どもたちに会えない寂しさ、友達と離れる寂しさも味わいました。でも、それも含めて人生です。新しい土地で新しい家族と出会い、新しい幸せを手に入れることができました。

地方移住に向いている人、向いていない人、それぞれいます。でも、向いているかどうかは、やってみないと分かりません。僕も最初から「向いてる」と確信していたわけではなく、10年かけて「この土地、自分に合ってるな」と思えるようになりました。

まとめ

地方移住に向く人:

  • まったり好き、マイペース、自然好き

  • 生活の質を重視する人

  • 車の運転が苦にならない人

  • 地域に溶け込む努力ができる人

  • いろんな環境に対応できる柔軟性がある人

地方移住に向かない人:

  • バリバリ稼ぎたい人

  • 都会の便利さが必須な人

  • 車の運転が嫌いな人

  • 娯楽施設がないとストレスな人

  • 都市部に絶対会いたい大切な人を残す人

東京都八王子市から愛媛県新居浜市への移住。10年経った今、僕はこの選択を後悔していません。収入は減ったし、子どもたちに会えない寂しさはあるけど、ゆったりした時間の中で新しい家族と過ごせる幸せは、お金や便利さには代えられません。

あなたも地方移住を考えているなら、まずはその土地を何度か訪れてみてください。祭りやイベントに参加して、地域の空気を感じてみてください。そして、大切な人との距離についても真剣に考えてください。

その上で、思い切って一歩踏み出す勇気を持ってください。

何とかなります。本当に。


【追記】
この記事を読んで、疑問や「こんな場合はどう?」という質問があれば、コメント欄で教えてください。

あなたは向いている人・向いていない人、どちらのタイプだと思いますか?
また、このリストに追加すべき特徴があれば教えてください!移住経験者として、出来る限りお答えします。

#地方移住 #新居浜市 #愛媛移住 #東京から地方へ #移住体験談 #田舎暮らし #地方移住のリアル #再婚 #バツイチ移住

いいなと思ったら応援しよう!