無理して働く③ 『HUNTER×HUNTER』ヒソカの「メモリーの無駄遣い♡」に学ぶ
努力すれば強くなる。
この考え方は、とても魅力的です。
多くの人がこの言葉を信じて、勉強や仕事に取り組んでいます。
しかし、もう一つの視点があります。
努力の量だけではなく、方向も大切ではないか。
このことをとても分かりやすく教えてくれる場面があります。
『HUNTER×HUNTER』の中で、ヒソカが語った有名な言葉です。
それが
「メモリーの無駄遣い」
という考え方です。
カストロに焦点を当てて、現代のメモリーの無駄遣いを書いていこうと思います。
カストロという天才
この言葉が出てくるのは、天空競技場での
ヒソカとカストロの戦いです。
カストロは、非常に優秀な能力者です。
念能力の習得も早く、
格闘能力も高い。
つまり、
かなりの才能を持った人物
です。
しかしヒソカは、カストロの能力を見てこう言います。
「メモリーの無駄遣い♡」
と。
念能力の基本
『HUNTER×HUNTER』の世界では、
念能力には「系統」があります。
強化系
変化系
放出系
具現化系
操作系
特質系
人にはそれぞれ、
得意な系統があります。
例えば強化系の人は、
身体能力を強化する能力と相性が良い。
シンプルですが、
とても強い能力になります。

カストロの問題
カストロは本来、強化系の能力者です。
つまり
殴る
蹴る
身体能力を高める
こうした能力と相性が良いタイプです。
しかしカストロは、
分身(ドッペルゲンガー)
という能力を作りました。
これは具現化系や操作系を複合して使用する
とても複雑な能力です。
つまりカストロは、
自分の得意ではない分野に力を使っていた
のです。
ヒソカはそれを見抜き、
「メモリーの無駄遣い」
と言いました。
人間の「メモリー」
この話は、現実の仕事にもよく似ています。
人間の集中力やエネルギーは、
実はそれほど大きくありません。
時間も限られています。
体力や処理能力も限られています。
つまり私たちにも
使えるメモリーの容量
があるのです。
もしそのメモリーを、
苦手なこと
向いていないこと
無理な役割
に使い続けたらどうなるでしょうか。
多くの場合、
とても疲れます。
努力しているのに、
成果が出にくい。
そしてだんだん、
時間や自信を失っていきます。
努力が足りないのか?
こういう時、よく言われる言葉があります。
「努力が足りない」
しかし本当にそうでしょうか。
努力の量ではなく、
努力の方向
の問題かもしれません。
カストロも努力していました。
むしろ、かなり努力していたはずです。
しかし能力の方向が
自分の系統と合っていませんでした。
だからヒソカは
メモリーの無駄遣い
と言ったのです。
仕事にもある「メモリーの無駄遣い」
これは仕事でもよく起こります。
例えば
人と話すのが苦手なのに営業職
細かい作業が苦手なのに事務職
静かな環境が好きなのに接客業
などです。
もちろん、努力である程度は、補えます。
しかしその努力は、
とてもエネルギーを消耗します。
一方で、
向いていること
得意なこと
をやっているときは、
同じ努力でも
疲れ方が違います。
むしろ、
自然に続く
こともあります。
自分の系統を知る
ヒソカの言葉が示しているのは、
努力をやめろ
ということではありません。
むしろ逆です。
努力をする方向を選べ
ということです。
自分の得意な分野。
自分の系統。
そこにエネルギーを使う。
そうすると、
同じ努力でも結果が変わります。
無理の方向
このシリーズでは、
界王拳
八門遁甲
という「無理の技」を見てきました。
どちらも
限界を超える力
です。
しかしヒソカの言葉は、
少し違う視点を教えてくれます。
それは
どこに力を使うのか
という問題です。
無理をする前に、
その努力の方向は合っているのか。
そこを見直すことも
とても大切なのかもしれません。
結論
人間のエネルギーは無限ではありません。
時間も、体力も、集中力も
すべて限りがあります。
だからこそ
メモリーの使い方
が大切になります。
努力を否定する必要はありません。
ただし、
努力の量だけでなく
努力の方向も考える。
それだけで、
同じ人生でも
ずいぶん景色が変わるかもしれません。
ヒソカの言葉は、
少し冷たく聞こえるかもしれません。
しかし実は、
とても現実的なアドバイスなのかもしれません。
「メモリーの無駄遣い」
この言葉は、
自分のエネルギーの使い方を
問いかけているように思えます。
次回は
無理して働く 番外編
『HUNTER×HUNTER』に学ぶ
現代の「水見式」はあるか?
を考えてみたいと思います。
