一般論では刺さらない。あなたがにじみ出る文章の書き方
この記事の続きです!
本を書くうえで誰もが一度は悩むのが
「どこまで自分を出していいのか?」
という問題です。
僕自身もそうでした。
経験を書けばただの自分語りになる気がするし
かといって一般論ばかりでは読者の心が動かない。
「どこまで踏み込めばいいのか…」
この迷いが
文章を書く手を止めてしまう人は本当に多い。
でもこれは本に限らず言えることですが、
「本の価値を決めるのは情報ではなく著者の人柄」
この言葉が僕の中の迷いを
一瞬で晴らしてくれました。
考えてみれば当たり前なのですが、
情報だけならネットに
いくらでも転がっています。
「不安の対処法」
「自己肯定感をあげる方法」
「行動できるようになるコツ」
調べれば、すぐに出てきます。
でも読者は
わざわざあなたの本を手に取る。
そしてページをめくりながら、
あなたの言葉に触れていく。
その理由は、
あなたという人が語る言葉を読みたいから。
正しさではなく、温度感。
成功例ではなく、リアル感。
きれいごとではなく、心の動き。
人は人に心を動かされる。
ある時自分がこれまで心をつかまれた本
を思い返してみました。
やっぱりそこには共通して、
著者の弱さ・迷い・不器用さ・
価値観が丁寧に描かれていたんです。
コーチの世界では、
どうしても整った言葉を
書きたくなります。
読者のためになる内容を…
価値のある文章を…
役に立つノウハウを…
でも本当に届くのは、
あなたの温度感を感じる部分。
・うまくいかなかった日
・諦めかけていた時期
・誰にも言えなかった葛藤
・そこから抜け出した時の小さな光
こういう個人的な体験こそが、
読者にとっては
「自分にも当てはまる」と思えるヒントになる。
あなたの弱さや失敗は欠点ではなく、
読者の心を開く鍵になります。
僕自身、コーチとして
たくさん遠回りをしてきました。
理学療法士を辞めて独立したものの、
下請けで消耗したり、
数字に追われて病みかけたり、
自分でも笑えるほど
不器用な時期がありました。
でもその経験を言葉にすると、
驚くほど多くの読者が
「私と同じです」と反応してくれる。
結局、本を書くうえで最強なのは
経験に裏打ちされた
あなたの本音なんですよね。
文章や言葉の選び方、
例え話の癖、
どこに共感し、どこに怒りを感じ、
どこに涙が出るのか。
それはすべて、
著者の人柄そのもの。
人は読み進めるほど、
あなたの価値観の中に
深く入り込んでいく。
本の中には
あなたの人生のスピード、呼吸、温度
みたいなものが
自然と染み込んでいくんです。
読者は、本を通して
あなたという人に出会う。
だからこそ
人格が深ければ深いほど
作品にも深さが生まれる。
逆に言えば、
いいものを書こうとする姿勢よりも
自分自身を丁寧に扱う生き方の方が、
作品の質を左右するのかもしれません。
情報が欲しいだけなら
noteもブログもYouTubeもあります。
でもわざわざ「本」を買い、
時間を使ってページを読み進め、
心に触れてくる言葉に向き合うのは、
読者があなたの世界観を求めているから。
そしてその世界観は、
あなたの人生の積み重ねそのもの。
本気で悩んだ夜も、
諦めかけた朝も、
小さな希望を拾い集めた日々も…
その全部が、
一冊の本の奥行きをつくっていく。
次回・第7回では
「出版は誰のために書くのか?読者の心に届くテーマ設定の本質」
について深掘りします。
読者ターゲットを決めるのではなく、
浮かび上がってくるという感覚をお伝えします。
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