お金で買える賞?いえいえ、モンドセレクションはこういう仕組みです
スーパーのお菓子コーナーや飲料のラベルでよく見かける「モンドセレクション金賞受賞!」。あの金色のマークを見ると、なんだか「世界的に認められたすごい商品」って気がしませんか?でも実際はどうなんでしょう。
モンドセレクションとは?
モンドセレクションは1961年にベルギー・ブリュッセルで生まれた国際品質評価機関です。食品や飲料だけでなく、化粧品や健康食品、水道水まで幅広く審査していて、言わば「総合的な品質の品評会」。当初は「ヨーロッパ・セレクション」と呼ばれ、後に「世界規模」という意味で「Monde(世界)」の名前がつきました。
日本で有名になったのは1966年、日清製菓の「バターココナツ」が金賞を受賞したのがきっかけ。パッケージに堂々とマークを印刷したところ大ヒット、年間80億円を売り上げる爆発的成功につながりました。以来「食のオリンピック」的な扱いで、特に日本で強いブランド力を持っています。
選考の仕組み
「味のコンテスト」ではなく、あくまで絶対評価。
審査員はシェフ、大学教授、薬剤師、皮膚科医など各分野の専門家で、味・香り・食感・外観・パッケージ表示の正確さ・安全性など、20項目近くを細かくチェックします。
結果は100点満点で点数化され、
60点以上 → 銅賞
70点以上 → 銀賞
80点以上 → 金賞
90点以上 → 最高金賞
というランク分け。つまり基準を満たせば複数の商品が同時に金賞を取れるわけです。
企業にとっての意味
企業にとってモンドセレクション受賞のメリットは大きく二つ。
マーケティング効果
パッケージに「金賞受賞!」と印刷できるのは、特に無名ブランドにとって信頼感を一気に高める切り札。実際に受賞をきっかけに売上が跳ね上がった例も多いです。フィードバック効果
2018年以降は詳細なスコアシートが返却されるようになり、「味は良いけど後味が弱い」「表示の正確さに改善点あり」といった具体的な改善ポイントを国際的な基準で教えてもらえます。これは商品開発にとって貴重なヒントになります。
批判と現実
ただし「受賞率9割超」という事実から、「お金を払えば誰でも取れる賞では?」という批判もあります。確かに応募するだけで多くの商品が何らかの賞を得られますが、運営側は「そもそも応募してくるのが各国トップレベルの商品だから」と反論しています。
また、「世界的な権威」と思われがちですが、実は日本での知名度が特に高く、海外ではほとんど知られていません。つまり、実態は「国際的な審査はしているけど、日本向けマーケティングで特に強い賞」と言えます。
まとめ
モンドセレクションは半世紀以上続く品質評価の老舗で、味だけでなく安全性や表示内容まで細かく審査します。受賞は「世界一」ではなく「一定以上の品質を国際基準で確認済み」という印。企業にとっては強力なPR武器であり、消費者にとっては購入時の目安のひとつ。
ただし、「金賞=絶対においしい」ではありません。最後は自分の舌と感覚で判断したいところです。
あなたは「モンドセレクション金賞マーク」、つい買うときの決め手にしてしまいますか?それとも気にせず選びますか?
