ママ・シソコが奏でる「Massane Cissé」
土曜の朝、ラジオから届いた「相見互い」の旋律~Massane Cissé(マサネ・シセ)
4月11日早朝。いつものようにNHK-FMの『ウィークエンドサンシャイン』を聴いていて、ふと手が止まりました。ピーター・バラカンさんが紹介されたママ・シソコ(Mama Sissoko)の『Massane Cissé(マサネ・シセ)』の曲が流れたときです。西アフリカの柔らかなリズムが、その日の朝の空気に驚くほどしっくりと馴染んだのです。
「ダイヤモンド・フィンガーズ」の異名を持つギタリスト
曲を奏でるママ・シソコは、マリ出身のギタリスト。そのあまりに滑らかで美しい指さばきから、「ダイヤモンド・フィンガーズ」という異名を持っています。西アフリカの伝統楽器であるコラやンゴニの奏法をギターに移植したという彼の演奏は、一音一音がきらめくようで、聴いていると心地よい水の流れに身を任せているような気分になります。
「富める者は貧しい者を助ける」という哲学
この曲には、ある大切なメッセージが込められています。それは、「富や権力を持つ者は、それを独占するのではなく、困っている人々を助けるために使うべきだ」というもの。 これは西アフリカのマンディンカ社会に古くから伝わる教えだそうです。人間として当たり前の温かな手触りを感じるような歌です。「持っているものを分け合うことが、本当の豊かさなんだよ」という、普遍的なフィランソロピー(博愛)の精神が、音楽を通じて静かに語りかけられます。貧しい人を助けないお金持ちは、たとえ金銭的に豊かであっても、精神的には卑しいとされる価値観。ぜひ広めていきたいものです。
ギターとパーカッションが織りなす
音楽的に惹かれたのは、ギターとパーカッションの絶妙なバランス。 パーカッションが作り出す心地よい「余白」の中を、彼のギターが自由に泳いでいく。複雑なリズムが絡み合っているのに、少しも重たくならず、ゆったりとした時間の流れを感じさせてくれます。
何気ない土曜日の朝にこういう曲に出会えるから、ラジオはいい。「自分にできる分かち合いって何だろう」と、心地よい余韻に浸りながら、少し背筋を伸ばして考えさせてくれる。そんな素敵な一曲でした♪
https://www.youtube.com/watch?v=RbGdEikeSfE
写真は、欧州ベンチャーフィランソロピー協会のロブ・ジョン博士を京都・太秦にむかえて。
