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小野圭司 太平洋戦争と銀行

副題:日本は「無謀な戦争」ができたのか
   (講談社現代新書)

団塊ジュニアかつ就職氷河期世代のわたなべだが、戦中の話は祖父母からほとんど聞いたことがない。
戦中生まれの両親からも、戦後の混乱期の「よいことも悪いことも」ほとんど聞いたことがない。
聞かれれば、答える程度で、政治的な高尚なことは言わないようにしてたいのだと思う。

昭和18年後半に中国大陸(のどこかはわからない)で負傷し傷痍軍人となった祖父は、内地(日本列島本土)に戻され再度招集されることなく終戦。

これは母からの伝聞で、やはり中国大陸での出来事は、家族にも語らなかったようだ。

お金がいるよたしかに

戦争するにはいつの時代も「お金(もしくはそれに代わるもの)がいるわけで、金本位など何かの貴金属で兌換される金融政策は、無作為に新札は発行できない。
戦争中、戦費をある程度無視した軍部と衝突しながら「日銀」「大蔵省」「民間金融機関」の協力のもと成り立った。

この書籍は「バンカー」個々の人物にまで焦点をあて、行動を追う。
戦中戦後の混乱期でも「バランスシート」を常に気にして、最終コーナーでプラスマイナス0にする奇策。

残る遺産

政府が市中銀行から借りていた戦費のうち、貸し手である銀行が閉鎖され、返済されないままの記録が今でも「旧臨時軍事費借入残高」(国債統計年報)として414億円ほどあるという。
返済先がないので宙に浮いた状態のようだ。

A号五円札

手元にA号五円札がある。
戦後、預金封鎖をして市中の旧札を回収。
新札払いだしで、インフレを抑える施策時のお札。
1946年発行。
1948年(昭和23年)には5円硬貨が発行される。

混乱期で、紙幣素材もよくなく、民間印刷会社も協力したという。
手元にあるお札の番号は12012。これは通し番号ではない。
下2桁が製造工場をあらわす記号で、12は大蔵省印刷局滝乃川工場(現国立印刷局滝乃川工場)の意味。

お金の歴史に少し触れた。

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