なぜニュースキャスターは、連日の猛暑を"笑顔で"報じるのか
明日8月5日、関東甲信を中心に40℃を超える酷暑が予報されている。もう何年もこの"異常気象"が続いており、人々はもう慣れきってしまっているが、その感覚麻痺に拍車をかけているのが、「ニュースキャスターの笑顔」に他ならないと考える。
ここで僕が一点訴えたいこと、それも長年自分の中で温めてきたものがある。それは、「なぜ、ニュースキャスターは猛暑のニュースを"笑顔で"報じるのか」ということだ。僕は長年その笑顔に疑問を抱き、同時にその笑顔を見るたびに苛立ちを募らせてきた。
どうやらテレビの人たちにとって、猛暑というのは「笑い事」で済ませられるようだ。近代化によって、猛暑や酷暑が常態化し、地球の存亡に関わる絶体絶命寸前の現代をまさに象徴する現象であるのに、なぜか笑顔でいられるようだ。高所得の自分たちはさほど猛暑に悩まされない生活を送ることができるため、現実感がないのだろうか。しかしながら、たいていの人は猛暑に対して「心底」うんざりしているだろう。「明日から猛暑日が続きます😊」との笑顔に対し、心からの笑顔で応じるのは子どもぐらいであろう。我々は、今まさに、猛暑に対してキレていいし、キレるべきだと思うのであるが、ニュースキャスターの笑顔がそうした反感を、おそらく無意識に、はぐらかすことに成功しているように思われる。より仔細に見ていくと、猛暑について問う該当インタビューに際しても、"笑顔で"「暑いですね〜😊」と答える市民しか映さない。しかし、2050年日本の夏の平均気温が40℃に達したとき、2100年日本が熱帯化したときも、果たしてあなた方はその笑顔を保ち続けることはできるだろうか。
先ほど、またしても猛暑を笑顔で報じるニュースキャスターを発見し、「なにわろてんねん!」と心の中でつぶやいた。こっちは本気で暑さに参っており、あなた方のようにそれをさぞ「ワクワクするイベント」として消化する余裕などないのだ。これが一般的な市民感覚でなく、僕だけのただの意固地な気持ちなのであれば、自分が老害化に一歩前進しているように捉えられても不思議ではなく、大変残念である。
まあ、猛暑に限らず、ニュースキャスターの「笑顔」には違和感を覚えることは多いけれど。
