神社訪問記:腰掛神社|日本武尊が腰掛けた石が残る
腰掛神社(こしかけじんじゃ)
神奈川県茅ヶ崎市芹沢2169/駐車場一台分・トイレなし
公式ホームページ:なし
■僻地にある無人の小さな神社■
いままでの神社訪問記では、わりと大きめの神社を記録してきました。
今回はひっそりとした神社です。茅ヶ崎市北部、山中の静かな住宅地に鎮座しています。
タイトル画像にもなっている、一の鳥居をくぐるとすぐに二の鳥居。
もう50メートルほど先に拝殿が見えます。

その昔、日本武尊(ヤマトタケル)は、父・景行天皇の命令で東国に遠征しました。
途中、ここで休憩したと伝えられています。そのときに腰掛けたと伝えられる石が腰掛玉石(こしかけぎょくせき)。
神社名の由来でもあります。大きさは90センチ×75センチほど。
日本武尊を信仰する身として入念にお参りしました。


この石に座って西の方を見ると大山が見えて、ヤマトタケルはたいそう喜ばれたそうです。
現在では大木が茂ったり、建物がたったりして大山は見えません。
しかし、やはり大山は昔から神聖視された山だということがわかります。
■意外と参拝者が多い■
腰掛神社は交通の便がそれほどよくありません。
そのため、あまり参拝者はいないと予想していました。
ところが、滞在している30分くらいの間に、地元の女子中学生らしき二人組、年配男性、そして驚くことに欧米人のカップルが参拝にきました。
近くに里山公園があるので、そこに寄ったついでに参拝する人もいるかもしれません。
もちろん、腰掛玉石目的に参拝される方もいるでしょう。

欧米人のカップルは歩いてきたので、時間をかけて公共の交通機関できたのでしょう。
最近、寺社にしろ景勝地にしろ、そうとうな穴場でも外国人を見かけます。
やはりネットの情報なのでしょうか。すごい時代です。

■天然記念物の林■
茅ヶ崎市北部にも開発の波が押し寄せる中で、腰掛神社周辺の林は自然の姿が色濃く残っています。
そのため、昭和61年に「腰掛神社の樹叢(じゅそう)」という名称で茅ヶ崎市の天然記念物に指定されました。

手付かずの林は、さわやかなイメージより、何かただならぬものが潜んでいるような気配を感じます。このような畏怖を感じる「なにか」が元々の日本の神なのでしょう。
一の鳥居のところにも大木があり、御神木のような威容を誇っています。
そのかたわらにある、風化した石像に手を合わせて神社を後にしました。

■御祭神■
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)
大日霊貴命(オオヒルメムチノミコト)
金山彦命(カナヤマヒコノミコト)
白山彦命(シラヤマヒコノミコト)
宇迦之御魂命(ウカノミタマノミコト)
オヒルメムチは天照大神(アマテラスオオカミ)と同一の女神。
カナヤマヒコは、伊弉冊(イザナミ)が火之迦具土(ホノカグツチ)を産んで陰部を大火傷して寝込んでいるときの吐瀉物から生まれた男神。鉱山を司る。
シラヤマヒメは菊理媛命(ククリヒメノミコト)と同一の女神。『日本書紀』の一書(あるふみ)に、一瞬だけ登場する謎の女神。
ウカノミタマは稲荷神社の御祭神、つまりお稲荷さんのこと。
■御朱印■

お賽銭箱に初穂料を入れて、拝殿に置いてあるケースから自分で取り出すシステム。
