㊱ 小説の題名を決めないと! 七話 天草四郎時貞 幕府軍着陣
まだ、決まってないんです。
A・シロー!(仮)だったのですが、良くない。
意味がわからない、というか意味がない。
3ヶ月ほど前にAIに考えさせたのですが、クソみたいのばっかりで腹が立った。
自分で考えないとね。
でも、あんまり頭が良くないので、何かを参考にするしかないと思います。
たとえば、「逃げ上手の若君」とかは堅い歴史物を軟らかい表現で共感しやすくした優れた題名だと思います。まねしよう。
” 君は戦場で17歳になった ” → 誕生日知らんけどね
” 四郎が見た青空 ” → 冬空なので空は青くないかも
” 四郎の戦場 ” → 主題から少し離れてしまう
” パライソ ” → 重い
” パライソ 島原の乱 ” → 史実に基づいていない
” 空と風と海と 四郎の120日 ” ドキュメンタリーっぽい
” 天草に吹いた風 ” → 風って?てなる
誰か、教えてくれ!
七話 天草四郎時貞 幕府軍着陣
陣中旗がバタバタと音をたて、私たちは肩を組んだ。
目の前にはとうに三万人を超える人波が揺れていた。
皆んなは本当にわかっているのか?
パライソは楽園、でも本当の意味は天国。死んでしまった人の国。
絵門だけが陣中旗の陰で泣いていた。
幕府軍の攻撃がとうとう始まった。
竹蔵さんが言うには敵は強くない、むしろへなちょこだそうだ。
石垣の上から鉄砲の一斉射撃しただけ。
それだけで1回目の合戦は終了となった。
相手の指揮も上手くとれていない様子があったと報告してくれた。
「おれは本当はこんな所に籠もってないで打って出たい。あんちゃんを殺した奴らを許したくねえ。だけどお前にもいろいろ立場があるんだろうな」
「竹蔵さんの気持ちは良くわかります。しかし恨みの連鎖は果てしなく続くだけです。人間は赦すことで赦されるのです」
「そうだな、わかってるよ」
竹蔵さんは凄く寂しそうに笑った。
「さあてと、明日も悪魔退治だ。だけどあの鉄砲って最強だよな。あれには勝てねえ」
口之津の藩の倉庫には100丁以上の鉄砲があった。
高低差があるこの城では、鉄砲の威力が生きてくる。
今では竹蔵さんも鉄砲打ちをしているそうだ。
続けて攻撃があった。
たしかに城攻め自体は生ぬるい。
しかし、原城を囲む幕府軍の陣が大きくなっていくのが見える。
絵門たちが作った畑や田圃が押しつぶされ大小の陣屋が建てられていく。
戦闘員だけでも5万人はいると覗える。
私と同じようにこの様子を見ている城内の人々も不安を感じているのではなかろうか?
めずらしく忠右衛門が部屋にやって来た。
「敵さんはまだまだ増えそうじゃな。こうなると籠城戦しか選択の余地がない。籠城戦とはすなわち、和睦か援軍を待つかの戦略だと言うこと。だが、案ずるな。わしは一揆の前からパードレを通じてポルトガルに援軍を要請しておるのじゃ。ポルトガルの軍船が来ればすぐに我らの勝利ぞ」
私はこの忠右衛門の言葉のほうが恐ろしい。
遣欧少年使節がスペイン、ポルトガルの往復に費やした期間は約五年。
援軍など期待できるはずがない。
ならばやはり交渉か?
その為には戦況をできる限り優位にする必要がある。
ウメさんが夕餉を持って現われた。
「男どもは何だか張り切っているけど、あたい達囲まれてるよ?四郎様が総大将なら大丈夫だと思うけど、場合によっちゃああたい達も戦うからね。男達だけでパライソは作れないからね」
「ありがとう、ウメさんが作る具雑煮は最高です。みんなが不安にならないように美味しい食事をお願いします。あそうだ、竹蔵さんがウメさんは怒ると怖いって言ってましたよ」
「うぬう、竹蔵め!四郎様に陰口しやがって!」
今晩も評定衆と遅くまで策を練ることになる。
幕府軍の動きが変だ。
総攻撃の準備をしている。
