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5000円を拾って警察に届けてみた。思った以上に面倒だった話

3月のある日。

当時勤務していたビルの1階で、5000円札が落ちているのを見つけました。

財布ではなく、本当に5000円札が1枚だけ。

少し周りを見渡しましたが持ち主らしき人もいません。

そのままビルの守衛室へ届けることにしました。

すると、受付の方から聞かれた一言。

「権利は主張されますか?」


正直、最初は

「いや、面倒だから大丈夫です」

と言おうと思いました。

でも、その瞬間ちょっと好奇心が勝ちました。

持ち主が現れなかったら、本当に拾った人のものになるの?

実際どういう流れなのか知りたくなったんです。

なので、今回はあえて権利を主張することにしました。


守衛室で落とし物の届け出を書きます。

ビル内の拾得物なので、ビル側から警察へ届けられるとのこと。

その時に聞いた話が面白かった。

持ち主が現れれば、拾った人は報労金を請求できます。

金額は拾った金額の5〜20%。

ただし、ビルやデパートなど管理者がいる場所では、その権利は施設側と折半。

つまり実際には2.5〜10%になります。

5000円なら最大でも500円程度。

「なるほど、そういう仕組みなのか」

と初めて知りました。


数日後、警察から電話。

そして「逸失物預り証」が郵送されてきました。

ここに書かれていたのは、

受付から3か月経って落とし主が現れなければ、拾った人に受け取る権利が発生する

ということ。

絶対忘れると思ったので、その場でスマホのリマインダーに登録しました。


そして3か月後。

警察に電話すると、

「落とし主は現れていません」

とのこと。

では受け取りたいです、と伝えました。

ここで新たな問題が発生します。


実は4月に勤務地が変わっていました。

落とし物を預かっている警察署まで行くには、交通費も時間もかかります。

5000円を受け取るためだけに往復するのは、さすがに割に合わない。

相談してみると、

郵送で送ってくれる制度があるとのこと。

必要書類を書いて、

・身分証明書のコピー

・逸失物預り証

を送れば対応可能。

「よかった」

と思った次の瞬間、

担当の方が一言。

「ゆうパック着払いになります」

料金はおそらく900円前後。

5000円札1枚を送るために。

思わず笑ってしまいました。


もちろん、取りに行くよりは安いので郵送をお願いしました。

でも今回やってみて思ったことがあります。

現金5000円だったから試してみましたが、

もし1000円だったらどうでしょう。

郵送費だけでほぼ消えてしまいます。


今回得た結論。

遠方で現金を拾って権利を主張するなら、1000円以下はおすすめしません。

もちろん金額だけの話ではなく、

書類を書いて、

3か月待って、

リマインダーを設定して、

警察へ連絡して、

さらに郵送手続きをする。

それなりに手間はかかります。


最後にひとつだけ。

「じゃあ拾ったらそのまま持って帰ればいいじゃん」

と思う方もいるかもしれません。

それは単なるネコババで、犯罪です。

今回は制度を知るために権利を主張してみましたが、

こういう経験をすると、日本の落とし物の仕組みって意外としっかりしているんだな、と感じました。

5000円を拾ったおかげで、

5000円以上の勉強になった出来事でした。

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